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J1複数クラブが争奪戦へ!! 42年ぶりの大学王座に導いた“法政のメッシ”が描く東京五輪への道

カテゴリ:大学

竹中玲央奈

2018年12月23日

“メッシ”の役割として神戸がオファー

今大会の各ポジションごとの表彰選手。右からベストGKの吉田舜(法政大・4年)、ベストDFの星キョーワァン(駒澤大・3年)、ベストMFの紺野和也(法政大・3年)、ベストFWの上田綺世(法政大・2年)。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 161センチというサイズながら馬力があり、球際の勝負でも簡単には倒れない。決勝点を決めた順天堂大戦でも、川崎内定の旗手怜央との闘いを制していた。また、90分プラスアルファの時間を走りきる走力も彼の魅力だ。
 
「法政は走れなければいけないので、そこは自信があります」と彼はさらっと言うが、オフ・ザ・ボールで体力を削がれならも、ボールを持てば周囲の期待に応えるプレーを見せることは簡単ではない。現在の大学サッカー界のなかでもスペシャルな存在だ。
 
 そんな彼をJクラブが見逃すわけがない。神戸、札幌、FC東京が彼に興味を示しており、練習にも参加済みだ。
 
 そのなかで最も熱いラブコールを送っているのが神戸である。周知の通り“バルサ化”を進めるなか、メッシのような立ち位置を彼に与えたいと考えているようだ。すでに神戸は正式オファーを出しているようで、年明けには札幌とFC東京のキャンプにも参加予定である。
 
 また、1997年生まれの紺野は東京五輪世代でもあり、2年後の大舞台へも視線は向いている。
 
「自分は東京五輪世代なので目指していないことはないですけど、まだ自分としてはそのレベルに達していないというのがある。でも全日本の大学選抜には選ばれているので、そういうところや普段のリーグ戦、特別指定でも結果を残していければ呼ばれると思うので。そこは地道に一つひとつのことはやっていこうと思います」
 
 来年の目標は早々にプロ入りを決めて、特別指定選手としてJの舞台に立つことだと言う。高校時代に“武南のメッシ”の異名を取った小柄な左利きのドリブラーは、“日本のメッシ”となるべく歩みを進める。
 
取材・文●竹中玲央奈(フリーライター)

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