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【ブンデスリーガ開幕特集】『キッカー誌』記者が本音トーク 「日本人よ、インパクトを残せ!」

カテゴリ:ワールド

安藤正純

2014年08月22日

当たり負けしない頑丈な身体、精神的なタフさが足りない。

両記者とも長谷部を高く評価。新天地のフランクフルトでは「お手本」として期待されているという。 (C) Getty Images

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――では、日本人選手に欠けている要素はなんだと思う?
 
マルティン 第一に強靭なフィジカルだ。細くて軽い身体では、厳しい世界で戦い切れない。もちろんそれを手に入れるのは簡単なことではないけど、日本人はイングランド、スペイン、イタリアで成功していない。香川の俊敏性はドイツでは通用した。でも憧れのマンUに行ったら、屈強な大男相手に劣勢ばかり強いられ、試合にも出られない。期待していただけに、落胆は大きかったよ。
 
ハーディ そのとおり。日本人選手がドイツだけでなくヨーロッパの国々で戦い続けたいなら、もっと頑丈な身体を作り、当たり負けしないことだ。それはなんとしてでも勝ち抜くという気迫を持つことにも結び付く。日本人は「自己主張をしないように」「どんな相手にも優しく」と指導されてきたとしか思えない。
 
マルティン 俺はホッフェンハイム時代の宇佐美(現G大阪)を取材していて、その点のもったいなさを感じたんだ。彼は素質に恵まれていたけど、あまりにプレーが正直すぎた。だから、ホッフェンハイムのようなミドルクラスのチームで、ブレイクするチャンスを逸したんだと思う。
 
――豊かな才能を活かせなかったということだね。新たな環境に順応できるかどうかも、日本人選手の課題に挙げられそうだ。
 
マルティン 環境や文化の違いは大きい。イタリア人でさえ、ドイツにやって来てこの問題に直面している。
 
ハーディ 精神的なタフさも、多くの日本人選手には不足しているように感じる。あのワールドカップでの日本代表のおどおどした落武者のような表情は二度と見たくないね。
 
――では新シーズン、そのなかでも重要な役割を演じそうな日本人選手を挙げてもらえるかな。
 
マルティン まず長谷部を挙げたい。俺は彼を高く評価している。メンバーを大幅に変更したフランクフルトは、長期の怪我から見事に復活した長谷部を、選手たちの「お手本」にするそうだ。
 
ハーディ 長谷部か、たしかにそうだな。ドイツ語は日本人選手のなかで一番上手く、リーダーとしての素養も十分に備えている。彼ならばチームに良い影響をもたらすだろう。ただ問題は新チームで、長谷部が自らを活かせるポジションを見出せるかどうかだ。昨シーズン出番を失っていた乾とふたりで、チームに勢いを与えてくれたら最高だね。
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