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振り切った攻撃サッカーでJ1名古屋に3名の内定者を輩出。インカレ初戦敗退も東海学園大が貫く独自性

カテゴリ:大学

竹中玲央奈

2018年12月18日

名古屋の強化部も積極的に東海学園大の選手をチェックする流れに

2019シーズンの名古屋入団が内定している榎本大輝。個人での局面打開力があるFWだ。写真:竹中玲央奈

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 名古屋を下から支えていく――。
「僕は現役の頃からそういう志向を持っていました。ストリートサッカー的な、ボール中毒者が集まればいろんな可能性が出ますから。失敗もあればリスクも多いと思いますけど、そういう子たちが集まってくれますからね」
 
 チームを率いる安原成泰監督はテクニカルな攻撃サッカーを貫くことについてこう語るが、その思いをさらに加速させたのが昨年、名古屋に風間監督が来たことだ。
 
「風間さんとか大木さん(FC岐阜監督)とか、ボールを持つ感性を大事にしようとやっている人たちが東海地方にいるので。僕がそういうのを下で支えたいと思っています」
 安原監督はこう語るのだが、名古屋と東海学園大を結びつける土壌は、実は地理的な部分にもある。
 
 東海学園大が練習しているグラウンドと、名古屋の練習場であるトヨタスポーツセンターは歩いて20分程の距離で、最寄り駅も一緒である。単純に選手を派遣しやすく、両監督が選手に求める部分が近いこともあるので、名古屋の強化部も積極的に東海学園の選手をチェックし、呼び寄せている。
 

東海学園大の神谷凱人。全日本大学選抜も経験した左サイドバックだ。写真:竹中玲央奈

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 先述した通り、インカレは初戦敗退という憂き目にあった。「ボールを持ち続けて相手に攻撃の時間を与えない」(安原監督)サッカーをするなかで、新潟医療福祉大との試合は中央になかなか合わないサイドからのクロスが増え、自分たちらしさを存分に発揮することができなかった。勝ち負けもそうだが、安原監督はその点について悔しさを滲ませていた。

 全国の舞台でなかなか結果が出せていないのは事実で、負傷で出場できなかった10番・渡邉柊斗を除いても3人のプロ内定者がピッチに立っていたなかで、勝利を掴めなかったのは不本意な結果と言わざるを得ない。

 ただ、それでも東海学園大がサッカーを変えることはないだろう。ボールを支配し、ゲームを支配するサッカーの継続こそが、若き才能が名古屋で躍動する可能性を高めるはずだ。

取材・文●竹中玲央奈(フリーライター)
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