「高校を卒業するときに(戻ってきた)例がないと聞いていた」
4年間の武者修行を経て、初対面で衝撃を与えてくれた仲間と再びチームメイトになる――。
筑波大の10番を背負う西澤健太は、来季よりジュニアユースから6年間を過ごした清水エスパルスへ“戻る”ことが決まった。いわゆるオリジナル10の一員であり清水というチームが持つ長い歴史の中で、下部組織出身者が大学を経由して戻ってくるのは彼が初のケースである。
「高校を卒業する時に(戻ってきた)例がないということは聞いていて、自分はそれを目指していました。その中でユースの先輩が大学で活躍していたので『自分が最初ではないのかな』と思っていたんですけど、彼らが戻れないことを聞いて、僕がやるしかないなとはその時に思ったんです。なので、実現できたのは、後輩たちにとっては良いことなのかなと思います」
筑波大の10番を背負う西澤健太は、来季よりジュニアユースから6年間を過ごした清水エスパルスへ“戻る”ことが決まった。いわゆるオリジナル10の一員であり清水というチームが持つ長い歴史の中で、下部組織出身者が大学を経由して戻ってくるのは彼が初のケースである。
「高校を卒業する時に(戻ってきた)例がないということは聞いていて、自分はそれを目指していました。その中でユースの先輩が大学で活躍していたので『自分が最初ではないのかな』と思っていたんですけど、彼らが戻れないことを聞いて、僕がやるしかないなとはその時に思ったんです。なので、実現できたのは、後輩たちにとっては良いことなのかなと思います」
トップ昇格ができない現実を突きつけられ、筑波に入学してからただひたすら自身を育ててくれたクラブへ戻ることだけを考え続けてきた。名門の門を叩いて順調に成長し、3年次にはキャンプにも参加した。しかしなかなかクラブから正式な獲得の意向を得られず『胃が痛かった』と本人も言う。多少の不安もあったようだが、10月13日に悲願の古巣復帰がリリースされた。
大学進学時に立てた目標はひとつ達成できたが、西澤自身はこれで安堵、というよりもプロ入り後にある楽しみがあるのだと言う。高校時代の同期であり、このほど日本代表にも選ばれた北川航也との“再会”だ。
大学進学時に立てた目標はひとつ達成できたが、西澤自身はこれで安堵、というよりもプロ入り後にある楽しみがあるのだと言う。高校時代の同期であり、このほど日本代表にも選ばれた北川航也との“再会”だ。