居残り練習を禁止も「最終的には私が折れた」
ただ、チーム強化を図るうえで理解できない側面、弊害となった部分も少なからずあったという。
「ヴェルディでは、モダン・フットボールの戦術家であるイバン・パランコ、フィジカルトレーナーのトニ・ヒルというふたりの優秀なスタッフとともに仕事をした。我々はほとんどの練習を非公開としていたが、複数のフットボール関係者が練習を見学したい、公開してほしいと申し出てきてね。私が壊した慣例はほかにもあった。日本の選手たちは本当に練習の虫。でも私はそれを許さなかった。人間の身体には休息が必要で、それは勝利に欠かせない要素だと理解させたんだ」
このオーバーワークの価値基準に関しては、さらに深く言及している。
「日本では、フットボーラーは休んではいけないものと見なされている。それこそオフの日でもね。シーズンが終われば30日間の休みがあるんだが、とある選手は私に『スペインのどこかのクラブに行かせてほしい』と言ってきた。そうしたやり取りは日常茶飯事で、ヴェルディはだいたい朝10時から12時まで練習するんだが、選手たちはそれが終わってもさらに2時間、パーソナルな練習をやるんだ。試合前日でさえそれをやる。だから私は彼らに言った。ゆっくり身体も頭も休めなければダメだと。選手たちにはかなり新鮮に響いたようで、驚きをもって迎えられたんだ。最終的には『じゃあ15分だけならいいぞ』と私が折れた」
「ヴェルディでは、モダン・フットボールの戦術家であるイバン・パランコ、フィジカルトレーナーのトニ・ヒルというふたりの優秀なスタッフとともに仕事をした。我々はほとんどの練習を非公開としていたが、複数のフットボール関係者が練習を見学したい、公開してほしいと申し出てきてね。私が壊した慣例はほかにもあった。日本の選手たちは本当に練習の虫。でも私はそれを許さなかった。人間の身体には休息が必要で、それは勝利に欠かせない要素だと理解させたんだ」
このオーバーワークの価値基準に関しては、さらに深く言及している。
「日本では、フットボーラーは休んではいけないものと見なされている。それこそオフの日でもね。シーズンが終われば30日間の休みがあるんだが、とある選手は私に『スペインのどこかのクラブに行かせてほしい』と言ってきた。そうしたやり取りは日常茶飯事で、ヴェルディはだいたい朝10時から12時まで練習するんだが、選手たちはそれが終わってもさらに2時間、パーソナルな練習をやるんだ。試合前日でさえそれをやる。だから私は彼らに言った。ゆっくり身体も頭も休めなければダメだと。選手たちにはかなり新鮮に響いたようで、驚きをもって迎えられたんだ。最終的には『じゃあ15分だけならいいぞ』と私が折れた」
スペインでは“シエスタ”が生活のなかに根付いている。いわゆる昼食後の昼寝、休憩で、最後の夕食は20時以降に採ることも多々ある。しかしロティーナ監督は日本でこれを封印。かなり規則正しい生活を送っていると話す。
「私は朝6時に起きて朝食を採り、8時には練習場に向かう。お昼の12時に昼食を、夜は6時半にはディナーをいただいているね。日本人は食後2時間は就寝しないんだ。体内に取り込んだものがまだ消化されていないからだという。そして私は翌日に備えて、10時半には床についている。コーヒーひとつを取っても、ヨーロッパの人間とは違って彼らは砂糖を過剰に摂取しない。ダイエットを日常的に心掛けているから、日本にはスリムなひとが本当に多いんだよ」
「私は朝6時に起きて朝食を採り、8時には練習場に向かう。お昼の12時に昼食を、夜は6時半にはディナーをいただいているね。日本人は食後2時間は就寝しないんだ。体内に取り込んだものがまだ消化されていないからだという。そして私は翌日に備えて、10時半には床についている。コーヒーひとつを取っても、ヨーロッパの人間とは違って彼らは砂糖を過剰に摂取しない。ダイエットを日常的に心掛けているから、日本にはスリムなひとが本当に多いんだよ」