前線が手薄になるだけに、FWの補強は急務だ
さらに、C大阪は北海道コンサドーレ札幌のFW都倉賢の獲得にも動いている模様だ。杉本と山村が抜ければ前線が手薄となるだけに、FWの補強は急務。そこで目を付けたのが、30歳を超えて今なお進化している都倉の存在だったようだ。一昨年はJ2で19得点、昨季はJ1で9得点、今季は12得点。コンスタントに数字を残し、ストライカーとして本格化してきた。打点の高いヘディングに、無理の利くポストワーク、そして強烈な左足。C大阪にはパサーの清武弘嗣やクロッサーの水沼宏太といったゴールを演出できる選手もいるだけに、ボックス内で勝負できる都倉は是が非でもほしい選手といえる。
昨季の2冠から一転、今季は無冠に終わったC大阪。新たにロティーナ体制で迎える来シーズンは、巻き返しを図っていくことになる。まず重要なのは、杉本、山村、山口以外の主力の慰留であり、清武やソウザ、マテイ・ヨニッチといった攻守の軸が流出することはあってはならない。そのうえで必要となるのが、ロティーナ監督の戦術に適応し、かつ抜けた穴を埋めてくれる選手の補強だろう。編成を担う強化部門の働きが問われている。