試合展開を読み、メッセージのあるパスでゲームを落ち着かせる。それを可能にしているのはなぜか、森﨑が名古屋戦のプレーで意識していたことを教えてくれた。
「試合を見ていても思っていましたし、非常にスペースが空いていたので。空いていたところにパスを出しただけです」
今季の広島は、パトリックのパワーとスピードを活かした堅守速攻で、前半戦に首位を快走した。だが、このブラジル人FWが封じられ、攻撃の糸口を見出せなくなってから失速。それから、ポゼッションへのチャンレンジもした。それでも上手くいかないチームに対し、ボールを保持するうえで大切なことは、「空いてるスペースにパスを出す」ことだと、森﨑はプレーで教えてくれたのだ。
今季はまだ最終節、アウェーの札幌戦が残っている。１週間のトレーニングとラストゲームで広島のレジェンドから吸収できることは、まだまだあるはずだ。
取材・文●志水麗鑑（サッカーダイジェスト編集部）
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