【ミラン】「左利きの右ウイング」はどうなる?
【ナポリ】デグズマンに鞍替えか、本命フェライニを貫くか
8月11日にナポリで行なわれたナポリ対パリSGの親善試合に、オランダン代表MFジョナサン・デグズマン(過去2シーズンはビジャレアルからスウォンジーへレンタル)の代理人が姿を見せていたことは既報の通り。代理人は試合後、サン・パオロ・スタジアムのロッカールーム外でナポリのスタッフのひとりマウリツィオ・ミケッリと立ち話をして、その後2人連れ立ってその場を去った。
セントラルMFとしてもインサイドハーフとしてもプレーできるデグズマンを、ラファエル・ベニテス監督は以前から高く評価しており、昨シーズンのヨーロッパリーグでスウォンジーと対戦した時も、彼のプレーに賛辞を惜しまなかった。スウォンジーのギャリー・モンク監督はレンタル延長を望んだが、保有権を持つビジャレアルとの合意がまとまらず断念したという経緯がある。
ビジャレアルには現在すでにQPRが700万ユーロ(約9億8000万円)というオファーを送っており、ナポリが獲得を目指すならば急ぐ必要がある。とはいえ、ナポリの本命がマンチェスター・ユナイテッドのマルアン・フェライニであることは周知の通り。今後数日が山場になりそうだ。
【ミラン】ベルルスコーニ宅で補強戦略について首脳会談
ミランのオーナー、シルビオ・ベルルスコーニは、8月13日夜(イタリア時間)、ミラノ近郊アルコレにある邸宅にアドリアーノ・ガッリアーニ副会長、フィリッポ・インザーギ監督を招集し、今後の補強戦略についての首脳会談を行なう。
インザーギ監督は「左利きの右ウイング」の獲得を望んでおり、第一候補にアレッシオ・チェルチ(トリノ)、以下ホエル・キャンベル(アーセナル)、ドグラス・コスタ(シャフタール)、マキシム・レスティエンヌ(クラブ・ブルージュ)の名前も挙がっている。昨シーズンはレンタルだったアデル・ターラブト(QPR)についても交渉を持っているが、これは「ウイング枠」とは別。優先順位はあくまでレギュラークラスのウイング獲得にある。
候補に挙がっている選手はいずれも1500万-2000万ユーロ(約21億-28億円)の移籍金を必要とするだけに、獲得に乗り出すとなればトップの「決裁」が不可欠。はたしてベルルスコーニの判断は?
【翻訳】
片野道郎
翻訳者からのごあいさつ
イタリアのスポーツ専門局『SkySport』を舞台に活躍するジャンルカ・ディ・マルツィオは、移籍専門記者という新たなジャンルを独力で切り開いた草分けにして、他をまったく寄せ付けないトップランナーです。
イタリア国内ではすでに数年前から超メジャーな存在でしたが、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラ監督のバイエルン入りという大スクープをものにして、一躍ヨーロッパ中でその名を知られるようになりました。その後も、ウィリアン(当時シャフタール・ドネツク)がトッテナムからチェルシーに寝返った顛末など、イタリアにいながらワールドワイドな移籍情報をいくつもスクープしています。
セリエAから下部リーグまで各クラブの会長やスポーツディレクターはもちろん、代理人からスカウトまで膨大な関係者と緊密なネットワークを持ち(iPhoneのアドレス帳には3000人以上のコンタクトが入っています)、他の記者には絶対入手できないディープな情報をキャッチ。素晴らしいのは、しっかり裏が取れるまでは決して情報を出さないところです。
ご存じの通り、世界中を飛び交っている移籍関連ニュースの大半は、誰かの願望や思惑に基づくただの噂でありそれ以上ではありませんが、ディ・マルツィオが発信するニュースは、すべて彼自身のプライドがかかったガチネタであり、ハズレはほぼ皆無と言っても過言ではありません。移籍ネタに関しては、どんなにありそうな話でもディ・マルツィオが書くまでは嘘か本当かわからない、どんなにあり得ない話でもディ・マルツィオが書いたら本当、というのが、もはやこの業界の常識になっているくらいです。
ツイッターのフォロワーは全世界で約30万人。日本では13年7月から『ワールドサッカーダイジェスト』誌に連載コラムを寄稿しています。先月、この連載を休載した時には、日本のフォロワーからいくつも問い合わせのリプライが飛んで来たほどの人気です。
そんなディ・マルツィオのオフィシャルサイト『gianlucadimarzio.com』から、移籍関連を中心とする最新ニュースを毎日厳選してお伝えするのがこのコーナー。サプライズはあっても「ガセ」はありませんから、安心してお読みください。(片野道郎)
8月11日にナポリで行なわれたナポリ対パリSGの親善試合に、オランダン代表MFジョナサン・デグズマン(過去2シーズンはビジャレアルからスウォンジーへレンタル)の代理人が姿を見せていたことは既報の通り。代理人は試合後、サン・パオロ・スタジアムのロッカールーム外でナポリのスタッフのひとりマウリツィオ・ミケッリと立ち話をして、その後2人連れ立ってその場を去った。
セントラルMFとしてもインサイドハーフとしてもプレーできるデグズマンを、ラファエル・ベニテス監督は以前から高く評価しており、昨シーズンのヨーロッパリーグでスウォンジーと対戦した時も、彼のプレーに賛辞を惜しまなかった。スウォンジーのギャリー・モンク監督はレンタル延長を望んだが、保有権を持つビジャレアルとの合意がまとまらず断念したという経緯がある。
ビジャレアルには現在すでにQPRが700万ユーロ(約9億8000万円)というオファーを送っており、ナポリが獲得を目指すならば急ぐ必要がある。とはいえ、ナポリの本命がマンチェスター・ユナイテッドのマルアン・フェライニであることは周知の通り。今後数日が山場になりそうだ。
【ミラン】ベルルスコーニ宅で補強戦略について首脳会談
ミランのオーナー、シルビオ・ベルルスコーニは、8月13日夜(イタリア時間)、ミラノ近郊アルコレにある邸宅にアドリアーノ・ガッリアーニ副会長、フィリッポ・インザーギ監督を招集し、今後の補強戦略についての首脳会談を行なう。
インザーギ監督は「左利きの右ウイング」の獲得を望んでおり、第一候補にアレッシオ・チェルチ(トリノ)、以下ホエル・キャンベル(アーセナル)、ドグラス・コスタ(シャフタール)、マキシム・レスティエンヌ(クラブ・ブルージュ)の名前も挙がっている。昨シーズンはレンタルだったアデル・ターラブト(QPR)についても交渉を持っているが、これは「ウイング枠」とは別。優先順位はあくまでレギュラークラスのウイング獲得にある。
候補に挙がっている選手はいずれも1500万-2000万ユーロ(約21億-28億円)の移籍金を必要とするだけに、獲得に乗り出すとなればトップの「決裁」が不可欠。はたしてベルルスコーニの判断は?
【翻訳】
片野道郎
翻訳者からのごあいさつ
イタリアのスポーツ専門局『SkySport』を舞台に活躍するジャンルカ・ディ・マルツィオは、移籍専門記者という新たなジャンルを独力で切り開いた草分けにして、他をまったく寄せ付けないトップランナーです。
イタリア国内ではすでに数年前から超メジャーな存在でしたが、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラ監督のバイエルン入りという大スクープをものにして、一躍ヨーロッパ中でその名を知られるようになりました。その後も、ウィリアン(当時シャフタール・ドネツク)がトッテナムからチェルシーに寝返った顛末など、イタリアにいながらワールドワイドな移籍情報をいくつもスクープしています。
セリエAから下部リーグまで各クラブの会長やスポーツディレクターはもちろん、代理人からスカウトまで膨大な関係者と緊密なネットワークを持ち(iPhoneのアドレス帳には3000人以上のコンタクトが入っています)、他の記者には絶対入手できないディープな情報をキャッチ。素晴らしいのは、しっかり裏が取れるまでは決して情報を出さないところです。
ご存じの通り、世界中を飛び交っている移籍関連ニュースの大半は、誰かの願望や思惑に基づくただの噂でありそれ以上ではありませんが、ディ・マルツィオが発信するニュースは、すべて彼自身のプライドがかかったガチネタであり、ハズレはほぼ皆無と言っても過言ではありません。移籍ネタに関しては、どんなにありそうな話でもディ・マルツィオが書くまでは嘘か本当かわからない、どんなにあり得ない話でもディ・マルツィオが書いたら本当、というのが、もはやこの業界の常識になっているくらいです。
ツイッターのフォロワーは全世界で約30万人。日本では13年7月から『ワールドサッカーダイジェスト』誌に連載コラムを寄稿しています。先月、この連載を休載した時には、日本のフォロワーからいくつも問い合わせのリプライが飛んで来たほどの人気です。
そんなディ・マルツィオのオフィシャルサイト『gianlucadimarzio.com』から、移籍関連を中心とする最新ニュースを毎日厳選してお伝えするのがこのコーナー。サプライズはあっても「ガセ」はありませんから、安心してお読みください。(片野道郎)