浦和南が昌平を下して勝ち名乗り! 瀬戸内は嬉しい初出場!
連覇を狙う昌平と17年ぶりの出場に燃える浦和南が火花を散らした埼玉決勝は、戦前の予想通り、1点を争う接戦となった。
ミドルゾーンでのハイレベルなせめぎ合いが繰り返され、互角の展開のまま0-0で後半に突入。そして迎えた12分、ついに昌平がリードを奪う。右サイドを駆け上がったSB吉田が角度のないところからニアサイドに強烈なシュートを放ち、浦和南ゴールをこじ開けた。だが、“赤き血のイレブン”はここから猛反撃。後半22分、右CKから相手選手のハンドでPKを得て大坂が同点とすると、さらに同30分、ゴール前の混戦から庄司が右足で押し込んで逆転に成功! 見事終盤にゲームをひっくり返し、埼玉スタジアムに咆哮を轟かせたのだ。
広島では14年ぶりに初出場チームが誕生した。瀬戸内と広島皆実の宿命対決は、キックオフ直後からインテンシティーの高い攻防戦が繰り広げられたが、ともに決め手を欠いて0-0でハーフタイムを迎える。インターハイ予選優勝の瀬戸内が後半4分に吉田のゴールで先手を取るも、6連覇を目論む広島皆実は人海戦術を駆使して怒涛の反撃を試み、アディショナルタイムに前田が起死回生の同点弾をゲット! 劇的な流れで延長戦に突入した一戦。勝利の女神が微笑んだのは瀬戸内にだった。延長後半開始まもなく、宮本が値千金のヘッドをねじ込んで勝ち越したのだ。結局これが決勝点となり、U-19日本代表MF安部裕葵(鹿島)を輩出した強豪が、ついに悲願の選手権切符を獲得した。
京都ではインターハイ4強の東山が京都共栄のチャレンジを受けた。開始3分、東山はサイドの崩しから久乗が頭で決めて、幸先良く先制点を奪う。一方、準決勝で強豪・京都橘をPK戦の末に下した京都共栄も臆することなく、堂々たる戦いぶりを披露。拮抗した展開のままゲームは進んだ。互いに果敢に攻め合うもなかなかゴールが生まれず、スコアは変わらない。徐々に東山の試合巧者ぶりが際立っていたが……。後半35分、京都共栄は飯野が豪快弾を決めて見事同点とするのだ。勝敗は延長戦で決さず、PK戦に委ねられた。東山が5-4で競り勝ち、実に22年ぶりの選手権行きを掴んだ。
ミドルゾーンでのハイレベルなせめぎ合いが繰り返され、互角の展開のまま0-0で後半に突入。そして迎えた12分、ついに昌平がリードを奪う。右サイドを駆け上がったSB吉田が角度のないところからニアサイドに強烈なシュートを放ち、浦和南ゴールをこじ開けた。だが、“赤き血のイレブン”はここから猛反撃。後半22分、右CKから相手選手のハンドでPKを得て大坂が同点とすると、さらに同30分、ゴール前の混戦から庄司が右足で押し込んで逆転に成功! 見事終盤にゲームをひっくり返し、埼玉スタジアムに咆哮を轟かせたのだ。
広島では14年ぶりに初出場チームが誕生した。瀬戸内と広島皆実の宿命対決は、キックオフ直後からインテンシティーの高い攻防戦が繰り広げられたが、ともに決め手を欠いて0-0でハーフタイムを迎える。インターハイ予選優勝の瀬戸内が後半4分に吉田のゴールで先手を取るも、6連覇を目論む広島皆実は人海戦術を駆使して怒涛の反撃を試み、アディショナルタイムに前田が起死回生の同点弾をゲット! 劇的な流れで延長戦に突入した一戦。勝利の女神が微笑んだのは瀬戸内にだった。延長後半開始まもなく、宮本が値千金のヘッドをねじ込んで勝ち越したのだ。結局これが決勝点となり、U-19日本代表MF安部裕葵(鹿島)を輩出した強豪が、ついに悲願の選手権切符を獲得した。
京都ではインターハイ4強の東山が京都共栄のチャレンジを受けた。開始3分、東山はサイドの崩しから久乗が頭で決めて、幸先良く先制点を奪う。一方、準決勝で強豪・京都橘をPK戦の末に下した京都共栄も臆することなく、堂々たる戦いぶりを披露。拮抗した展開のままゲームは進んだ。互いに果敢に攻め合うもなかなかゴールが生まれず、スコアは変わらない。徐々に東山の試合巧者ぶりが際立っていたが……。後半35分、京都共栄は飯野が豪快弾を決めて見事同点とするのだ。勝敗は延長戦で決さず、PK戦に委ねられた。東山が5-4で競り勝ち、実に22年ぶりの選手権行きを掴んだ。
和歌山決勝は初芝橋本と和歌山北が鎬を削った。和歌山北が楠見の一撃で先制すると、後半開始早々に初芝橋本も小川の得点で同点に追いつく。初芝橋本は後半25分に退場者を出して10人での戦いを強いられ、形勢は一気に和歌山北に傾くも、GKの奮闘と懸命の粘りで勝ち越しゴールを与えない。その執念が延長前半に結実する。一気のカウンターから名願が逆転弾を蹴り込んだのだ。しかし──。延長後半8分、和歌山北はロングボールから桂が劇的弾を決めて2-2! PK戦に雪崩れ込んだ一戦は4-1で和歌山北に軍配が上がり、ナイスゲームに終止符が打たれた。
山口決勝は高川学園と西京の強豪対決となり、スコアレスで迎えた最終盤にドラマが生まれた。後半37分だ。西京はゴール前で得た直接FKをスペシャリストの村重が鮮やかに決め、5年ぶり3回目の出場を手繰り寄せた。大分と柳ヶ浦が激突したのが大分決勝。前半に1点ずつを奪い合った両雄は、後半5分に大分の菊池がゴールを決めてふたたび勝ち越す。38分に大分が3点目を奪うと、アディショナルタイムに柳ヶ浦も1点を返して会場をどっと沸かせたが、反撃もここまで。大分が2年ぶりに覇権を奪還し、本大会に駒を進めている。
山口決勝は高川学園と西京の強豪対決となり、スコアレスで迎えた最終盤にドラマが生まれた。後半37分だ。西京はゴール前で得た直接FKをスペシャリストの村重が鮮やかに決め、5年ぶり3回目の出場を手繰り寄せた。大分と柳ヶ浦が激突したのが大分決勝。前半に1点ずつを奪い合った両雄は、後半5分に大分の菊池がゴールを決めてふたたび勝ち越す。38分に大分が3点目を奪うと、アディショナルタイムに柳ヶ浦も1点を返して会場をどっと沸かせたが、反撃もここまで。大分が2年ぶりに覇権を奪還し、本大会に駒を進めている。