【東京V】あるぞJ1自動昇格! ロティーナ流、驚異のオートマティズム

カテゴリ:Jリーグ

川原崇(サッカーダイジェストWeb編集部)

2018年10月21日

ついに「2位」と3ポイント差に肉薄!

洗練されたオートマティズムを植え付けたロティーナ監督(中央)。小寺・通訳兼コーチ(左)、パランカコーチ(右)との連携も絶妙だ。(C)TOKYO VERDY

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 ロティーナ監督は試合後の会見で、「早い時間帯の先制点が試合を方向づけた。同点となってからはどちらにも勝つチャンスはあったが、ウチがチャンスをモノにして勝つことができたのだ。強い相手、難しい試合を制することができた」と総括した。
 
 ただ、選手起用や戦術面などの深めの質問になると、いつものようにのらりくらりと交わし、最後は「ロッカールームの外では語れないこともある。そこは理解してほしい」とコメント。選手たちにも一種のかん口令が敷かれており、情報漏洩に過敏だ。システムやゲームプランなど踏み込んだ質問には答えないように指示が出されている。試合中は4-3-3をベースとしつつも、5バックや2ボランチ、2トップなど流れや局面、選手交代によって目まぐるしくアプローチが変わるが、内田は「詳しくは話せません。ただ、今日はいつもと違うことをしていました」とだけ話した。対戦相手にしてみれば実に不気味で、なにをしてくるか分からない怖さがあるだろう。
 
 この攻守のオートマティズムが、政権1年目の昨季とは段違いなのだ。

 
 ロティーナ監督の右腕であるイバン・パランカコーチが綿密に対戦相手を分析し、ひとつの台本を作り上げる。シーズンを通し、ひとつとして同じ筋書きはなく、主役と脇役もコロコロ変わる。このあたりは昨季と変わらないが、今季はピッチに登場する“演者”の質と量が比べものにならないくらい高い。
 
 内田は「いろいろやっているように見えるかもしれませんけど、試合に向けた基準がまずあるんです」と前置きしたうえで、「そこに個が関わってくる。特長やスタイルがそれぞれありますからね。潮音と皓大でもまるで動き方は違う。そのあたりの共通理解が深まっているのは間違いない」と力を込める。
 
 後半に切った3枚のカード、ドウグラス、李、渡辺がいずれも活き活きとピッチを駆けた。ベンチメンバーを含めて、ロティーナ流が深く浸透している証で、シーズン終盤にきて絶大な効果をもたらしている。
 
 順位を4位に上げた。首位の松本山雅とは4ポイント差、2位の大分とは3ポイント差と肉薄している。残るは4節。そのなかには松本戦と、3位に付ける町田ゼルビアとの一戦が含まれており、直接叩くことが可能だ。
 
 自動昇格となる2位以内に滑り込み、待望のJ1行き切符を掴み取るか。集大成を迎えた、2年目のロティーナ・ヴェルディ。気運とムードは高まりばかりだ。
 
取材・文●川原崇(サッカーダイジェストWeb編集部)
 
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