後半スタートからのエース投入、システム変更で逆襲が始まる
しかし指揮官の示した明確な作戦があるガンバイレブンの心が折れることはなかった。「前半のプランは0-0か、0-1でもオッケー」(小野瀬)。GK東口が右膝負傷で交代を余儀なくされたことは計算外だったが、後半開始からエースのファン・ウィジョを投入し、システムも4-4-2に戻した。さらに65分にアデミウソンが入ると、一気にガンバの逆襲が始まった。
ズバリ狙いがはまったのは71分。中盤で山中のパスミスを倉田が奪い、ショートカウンター。アデミウソンからファン・ウィジョとつなげると、巧みにかわしてゴールに流し込んだ。「ミスを狙うというか、攻め疲れてくれたらいいなというのはあった」と倉田。J1最多53得点の一方、最多51失点が示している通り、横浜のシステムは諸刃の剣。両サイドバックが入り込んできた中盤でボール奪取すれば決定的なショートカウンターの機会になる。これを途中出場でパワー十分の2トップのコンビで見事に沈めて同点とし、終盤の逆転劇につなげた。
宮本監督の狙いがずばり的中し、新鋭にも初ゴールが生まれて6連勝。この勢いはそう簡単には止まらなそうだ。
宮本監督の狙いがずばり的中し、新鋭にも初ゴールが生まれて6連勝。この勢いはそう簡単には止まらなそうだ。