風間監督もそのプレーに賛辞を贈るほど。38歳の玉田圭司が開きつつある新境地

カテゴリ:Jリーグ

竹中玲央奈

2018年10月21日

ワールドカップを見て刺激を受けた選手とは?

今季は18試合で2ゴールを挙げる玉田。J1通算100得点まであと2つと迫っている。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 攻撃面だけでなく守備の部分や球際のバトルで見せるプレー強度の高さも今季の玉田の特徴である。自身より一回りも若い生きの良い若手のタックルに対しても崩れることなく、奪われたら我先にとボールを取り返しにいく。
 
 風間監督は「自分にとってボールの価値が1億円なら奪われたくないはずだし、取られたら必死に取り返すはずだ」と筆者に語っていたが、それをピッチ上で体現している。
 
 そして、玉田が今こういったプレーを見せている裏には、ある選手の影響があった。
 
 
「ワールドカップを見ていても、特にモドリッチとか、一番うまい選手があんなに頑張るんだな、と感銘を受けた。そういう見方をするということは、サッカーの感覚も変わってきたのかなとも思う。そういうことをやることによって、自分にプラスに働くのかなと。これを続けていきたいですね」
 
 とはいえ、もともとは得点に絡むことに喜びを覚えていた選手でもある。
 
 残留を争うライバル・柏に1−0で勝利を収めた試合後、こう口にして古巣のスタジアムを後にした。
「やっぱり直接得点に絡めていないので。チームが勝てたことは一番だけど、そういう部分をもっと貪欲に狙っていかなければいけないなと思います」
 
 新境地を開きつつあるなかでも、自分の価値を上げてきた“ゴール”への貪欲さは忘れない。そして、J1通算100得点まであと2つ。残り6試合での達成は十分にありえるし、それがまた彼を前進させる。

取材・文●竹中玲央奈(フリーライター)
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