風間監督もそのプレーに賛辞を贈るほど。38歳の玉田圭司が開きつつある新境地

カテゴリ:Jリーグ

竹中玲央奈

2018年10月21日

かつての切れ味鋭いドリブル突破は見られなくなったが…

名古屋で新境地を開いた玉田。かつての鋭いドリブルを披露する場面は少なくなったが、そのパフォーマンスには指揮官も賛辞を送っている。(C) SOCCER DIGEST

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 G大阪が3冠を達成した2014年に遠藤保仁が年間MVPを受賞した。そして、授賞スピーチでこういう言葉を発していたのが印象に残っている。

「もう1か月くらいしたら35歳になるけど、サッカーは年齢じゃないことをこれからも証明し続けたいと思う」
 
 2016年には遠藤の言葉に呼応するように川崎フロンターレの中村憲剛がリーグ史上最高齢でのMVP受賞を達成。中村は翌年には悲願の初タイトルを獲得し、今シーズンも持ち前の攻撃センスを発揮して首位を走るチームを牽引している。
 
 ベテランの選手が見せる色褪せぬスキルは観るものを興奮させてくれるものだが、名古屋グランパスの玉田圭司もそのひとりだ。2006年のドイツ・ワールドカップでブラジル相手にゴールを奪い、2010年には名古屋のリーグ初優勝に貢献。2014年に名古屋を退団した後はC大阪で2年、名古屋に戻り1年とJ2に活躍の舞台を移した後、4年ぶりに国内最高峰の舞台に帰ってきた。
 
 かつては切れ味鋭いドリブルで鳴らしたストライカーも、もう38歳になった。一般的に考えれば全盛期のパフォーマンスを求めるのは酷だ。誤解を恐れずに言えば、彼に強く期待を寄せる者も少なかったかもしれない。
 
 しかし、風間政権2年目を迎え、改革の道を進行中である名古屋において、玉田はかつてのイメージとは異なるプレーを見せている。
 
 3枚ないしは4枚で構成される名古屋の中盤において“ボールを奪われず前線へ運ぶ”ことを主たる役割としているなか、狭い局面でボールを預けてもう1度受ける動きや、相手のプレスをかい潜る技術を毎試合のように発揮。キレ味鋭い中長距離のドリブル突破は見られなくなった一方で、スペースが少なくプレッシャーがかかる局面において瞬間的に出される卓越した技術で相手を剥がし、チームの攻撃にリズムを加えている。
 
 元来、足もとの技術の高さには定評があったが、風間監督のもとでさらに磨きがかった。
 
「このチームでは(攻撃の)“スイッチ”を入れるという役割をしなければいけないと思っていて、それはできていると思う」
 
 玉田自身も充実感と手応えを感じており、指揮官も「タマはよくやっている。(ボールを)取られないからな」と賛辞を送る。
 
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