素材としては欧州でも通用するレベルだ。
まず大きいのがやはり、188センチというサイズだ。今や欧州レベルでは190センチ前後が標準で、180センチ台前半でワールドクラスと呼ばれるCBはマルキーニョス(パリSG)やサミュエル・ウンティティ(バルセロナ)など数が限られる。このクラスの大きさの日本人CBは、過去を遡っても中澤佑二や吉田麻也などそれこそ一握りで、体格のわりにアジリティーも悪くなく、それだけでも冨安には期待させずにはいられない。
元から定評のあった足下のテクニックにもさらに磨きが掛かっている。パナマ戦ではタイミングを見て持ち上がり、鋭い縦パスを何本も通していた。例えばジェラール・ピケ(バルセロナ)やレオナルド・ボヌッチ(ユベントス)などのように「最終ラインのレジスタ」として機能できるほどのプレービジョンは備わっていないが、最後尾からのビルドアップが不可欠になっている現代のニーズを十分に満たしている。
元から定評のあった足下のテクニックにもさらに磨きが掛かっている。パナマ戦ではタイミングを見て持ち上がり、鋭い縦パスを何本も通していた。例えばジェラール・ピケ(バルセロナ)やレオナルド・ボヌッチ(ユベントス)などのように「最終ラインのレジスタ」として機能できるほどのプレービジョンは備わっていないが、最後尾からのビルドアップが不可欠になっている現代のニーズを十分に満たしている。
もうひとつ見逃せないのが、19歳での海外移籍だ。J2のアビスパ福岡から今年1月、ベルギーのシント=トロイデンに移籍。昨シーズンは出番を得られず苦しんだが、今シーズンは開幕からレギュラーポジションを掴んでいる。同じ日本人CBでは吉田が21歳、植田直通が22歳、槙野が23歳、鈴木大輔が25歳で海外挑戦しているが、彼らと比べてもかなり早い。
言うまでもなく「欧州に行けばいい」というものではないが、Jリーグと比べて戦術/対人の両方で高いレベルが求められるのは明らかで、練習でも試合でも常に外国人選手と戦えるメリットはかなり大きい。ウルグアイ戦後に森保監督が、「海外でプレーしている選手はウルグアイにチームメイトもいますし、日頃からリーグ戦で戦っている相手もいると。だから本当に同じ目線でウルグアイと戦ってくれた」と語ったことからも、早期の海外挑戦は経験値という意味で雲泥の差が出るのは間違いない。
欧州のトップレベルで通用している日本人CBは、これまで吉田ただひとり。「パナマ戦である程度のプレーができたのは、やはりベルギー(シント=トロイデン)でやっていたからだと思うんです。いつも試合が終わるたびに、課題と成果を振り返ってやっています」と語った冨安は、いずれそれに続ける存在だ。
言うまでもなく「欧州に行けばいい」というものではないが、Jリーグと比べて戦術/対人の両方で高いレベルが求められるのは明らかで、練習でも試合でも常に外国人選手と戦えるメリットはかなり大きい。ウルグアイ戦後に森保監督が、「海外でプレーしている選手はウルグアイにチームメイトもいますし、日頃からリーグ戦で戦っている相手もいると。だから本当に同じ目線でウルグアイと戦ってくれた」と語ったことからも、早期の海外挑戦は経験値という意味で雲泥の差が出るのは間違いない。
欧州のトップレベルで通用している日本人CBは、これまで吉田ただひとり。「パナマ戦である程度のプレーができたのは、やはりベルギー(シント=トロイデン)でやっていたからだと思うんです。いつも試合が終わるたびに、課題と成果を振り返ってやっています」と語った冨安は、いずれそれに続ける存在だ。