【セルジオ越後】「リトルビッグ3」のスタート!問われるのは”継続性”だ

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェスト編集部

2018年10月17日

ウルグアイに勝利したのは、ポジティブに捉えて良い

柴崎の低調は気になった。クラブで出番を得ていないから、コンディションが上がっていなかった。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

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 また気になったのは、柴崎の不調だ。運動量も少なく、球際で競り負けるシーンが少なくなかった。ワールドカップでのプレーとは程遠い出来だったね。所属クラブで出番を得られていないせいでコンディションが上がっていないのは、明らかだったよ。
 
 吉田や原口だってクラブでは今、レギュラーを掴めていない。ウルグアイの選手は、クラブに帰ったら、パリ・サンジェルマンや、アトレティコ・マドリーや、ユベントスなどのレギュラーとして、第一線で活躍する。これでは、どちらが勝者か分からないよ。

 ハイレベルな戦いをコンスタントにこなさなければ、せっかく勝って得た自信も発見も無駄になってしまうよ。欧州リーグはまだまだ続くのだから、11月シリーズまでには、チームで出番を増やしてほしい。ウルグアイ戦の勝利が復調のきっかけになれば良いのだけど。
 さらに、ワールドカップ組と若手との融合という点でも物足りなさが残った。後ろの“先輩”が守って、前線の“後輩”が自由に攻撃を仕掛けるという、一見バランスの良いシステムに見えたかもしれないけど、お互いの息が合っていたとは言えない。

 3点目のシーンが印象的だったとはいえ、右サイドの堂安と酒井、左サイドの中島と長友のコンビネーションで崩すシーンは、決して多くなかった。
 
 堂安、中島、南野のイケイケな3人組のスピード感に、ワールドカップ組がついていけていなかったように見えた。こぼれ球に反応してゴールを決めた大迫だって、決定機をフイにしていたよね。本来なら、引っ張っていかなければいけない立場なのに、やや心許ない印象を受けてしまったよ。
 
 とはいえ、ウルグアイに勝利したのは、ポジティブに捉えて良いのではないかな。今後求められるのは、継続性だ。南野、中島、堂安だって、この調子を維持しなければいけない。例えば一時期は波に乗っていた久保や宇佐美も、今は定着できずに、代表メンバーから外れてしまっているよね。世界的なスターは、いついかなる時でも結果を出しているものだよ。
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