ボールを保持することが守備への準備につながる
神戸もポゼッション自体は良くなっている。問題はやはり守備だろう。バルサの考え方でいけば、ボールを保持することが守備への準備につながるのだが、攻守の連動性がまだ弱い。というより、イニエスタとルーカス・ポドルスキを同時に起用してそれができるのか疑問だ。リージョ監督の手腕が注目される。
では、神戸はビッグクラブになれるのか。資金力という意味なら、すでにそう呼べる。タイトル争いの常連となるのが条件なら、その可能性も出てきている。ただそれ以上に必要なのは、ブランドイメージだろう。その点でもバルサ化という少々古くはなったが、依然として魅力的で分かりやすいイメージを掲げ、本気で邁進する姿勢を見せているのは大きい。あとは結果がついてくれば、ビッグクラブとして認知されると思う。
とはいえ、「バルサ化+リージョ招聘」という、かなり危ない橋を渡っているのも事実。ブランド品を身に付けるようにバルサに飛びついただけなら、一過性に終わるだろう。
文●西部謙司(スポーツライター)
『サッカーダイジェスト』10月11日号(9月27日発売)・「ザ・ジャッジ」より転載
では、神戸はビッグクラブになれるのか。資金力という意味なら、すでにそう呼べる。タイトル争いの常連となるのが条件なら、その可能性も出てきている。ただそれ以上に必要なのは、ブランドイメージだろう。その点でもバルサ化という少々古くはなったが、依然として魅力的で分かりやすいイメージを掲げ、本気で邁進する姿勢を見せているのは大きい。あとは結果がついてくれば、ビッグクラブとして認知されると思う。
とはいえ、「バルサ化+リージョ招聘」という、かなり危ない橋を渡っているのも事実。ブランド品を身に付けるようにバルサに飛びついただけなら、一過性に終わるだろう。
文●西部謙司(スポーツライター)
『サッカーダイジェスト』10月11日号(9月27日発売)・「ザ・ジャッジ」より転載