遠藤、冨安、鎌田が躍動! 難敵相手の完勝劇で「キラリ」と光った三者三様の個性

カテゴリ:海外日本人

中田徹

2018年09月23日

クリーンシートにも反省しきりの冨安

チームの完封勝利に導く活躍も、冨安は満足せず。その貪欲な向上心が尽きない限り、さらなる成長が期待できそうだ。(C)STVV

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「シンプルなんですけれど、僕が意識したのは、しっかりボールを受けることでした。相手のプレスも来るので、後ろに降りて、ディフェンスラインからボールをもらって、パスを前に付けることとかを意識してました」
 
 シンプルなんですけれど——。その当たり前のことを当たり前にやりきるのが、遠藤の強みだろう。パス・アンド・ゴーを忠実に繰り返し、味方へのサポートも心憎いばかりに気が利いており、デュエルでは地上戦にも空中戦にも強い。
 
 圧巻だったのは83分のプレーだ。自陣深いところで相手のパスをカットすると、味方にボールを預けてから敵陣まで70メートルほどのロングスプリントを見せる。みんなが疲れ切っている時間帯に、シンプルに「守」から「攻」の切り替えをやりきった。
 
 結局、ラストパスは来なかったが、ボールを持たずして遠藤は相手の脅威になった。シンプルなプレーも、それを極めればビッグプレーになる。
 
 冨安はCBとして8試合連続フル出場中だ。強豪相手にクリーンシートを達成し、さぞかし満足しているかと思いきや、「どっちかと言うと、今日の僕はそんなに良くないほうですよ」と話す。
 
 その言葉も理解できる部分はある。この日の冨安はビルドアップのパス、縦へのフィードが不正確だった。また、浮き玉の処理を誤り、ベテランCBのジョルジュ・テイシェイラにカバーしてもらって救われたシーンもあった。
 
――それでも、空中戦ではアントワープのFW陣相手にほぼ完勝だったのでは?
 
「いや、一回後ろに反らしてしまいましたし……」
 
 冨安は反省しきりだが、それでもマルク・ブライス監督からは「ベルギー国内で、最大のタレントだ。私は満足している」と最大の賛辞を贈られている。今季、ここまでフル出場を果たしているのは、フィールドプレーヤーではキャプテンのジョルダン・ボタカと冨安のみ。19歳の若きCBに、ブライス監督が大きな信頼を置いているのは間違いない。
 
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