【U-18プレミアリーグ】強豪チームの現在地|C大阪U-18編

カテゴリ:高校・ユース・その他

内藤秀明

2014年07月24日

柿谷、山口、南野に続きトップで芽を出し始めた逸材が…。

攻撃のタクトを振るうのはMF阪本。トップチームの一員として出場した天皇杯では、延長戦で殊勲の2ゴールをマークした。(C) SOCCER DIGEST

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 これだけ豊富なタレントを擁するなかでも、とりわけ目を引くのは、7月12日の天皇杯ヴィアティン桑名戦で2得点を決めた阪本だろう。突如多くのJファンに、その名を知られるようになった18歳は、運動量が豊富な上に状況判断やシュート精度も良い。そのため、攻撃の舵をとりつつ、自ら前線に飛び出して得点も決めることもできる。
 
 チームの主軸として圧倒的な個の力を見せる阪本だが、天狗にならずに、「(仲原)潤也がいるから飛び出して行ける」と、自分が攻め上がった時にできるスペースを埋めてくれるパートナーへの信頼を謙虚に語る。
 
 現在阪本は、練習はトップチーム、試合はU-18というサイクルで日々を過ごしているが、試合を見る限りでは、連係面やコンディション面での不安もそこまではなさそうだ。むしろ、U-18の先輩であり、トップチームで活躍している山口蛍や、南野拓実らと一緒にプレーすることで成長し、その成長をチームに還元してくれるだろう。
 
 勝点差1の2位で前半戦を折り返したC大阪U-18の不安点は、エースストライカーの前川大河が、全治3か月の骨折のため負傷離脱している点。チーム最多の4点を決めている点取り屋の不在が、痛手なのは間違いない。ただ、同じくすでに4点を決めている沖野や、20日に行なわれた9節の東山戦で2ゴールを奪った久保が、今後その穴を埋めてくれるだろう。
 
 対戦相手を圧倒する個を重視したサッカー――。山口、南野の他にも、今夏バーゼルに移籍した柿谷曜一朗など、数々の優秀な選手たちを輩出したC大阪U-18の育成力に疑問の余地はない。後半戦でも、魅力的な桜の戦士たちの躍進に期待したい。
 
取材・文:内藤秀明
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