レジェンドの軌跡 THE LEGEND STORY――第40回・レコバ(元ウルグアイ代表)

カテゴリ:PR

サッカーダイジェストWeb編集部

2018年09月06日

ウルグアイ代表としての檜舞台は日韓W杯のみ

日韓W杯は3位でグループリーグ敗退。セネガル戦では、若きディエゴ・フォルランとともにゴールを奪ったが……。 (C) Getty Images

画像を見る

 このような鮮烈なデビューを飾ったレコバだが、やはり分厚い選手層を誇るインテルのなかで、ルイジ・シモーニ監督のファーストチョイスとはならず、1年目の国内リーグでの出場は8試合に止まった(3得点)。
 
 そこで翌シーズン途中、A残留争いに参戦していたヴェネツィアにレンタル移籍するが、ここでその才能をいかんなく発揮。破壊力抜群のドリブルと創造性豊かなチャンスメイクで、19試合に出場して11得点9アシストを記録、チームを11位にまで引き上げた。
 
 翌シーズンにインテルに復帰し、序盤は控えに甘んじるも、ロナウドの負傷で出場機会を得ると、その左足でチームを幾度となくピンチから救う。
 
 モラッティ会長からの寵愛は続き、2000年には年俸が4億円を超えるチーム一の高給取りとなるが、怪我での欠場や好不調の激しさにより、周囲からは「年俸に見合う活躍ができていない」と、厳しい視線が向けられるようになった。
 
 さらにパスポートに関するスキャンダルで2001-02シーズンには4か月の出場停止を言い渡され、一時は移籍を決意するも、モラッティ会長をはじめとするフロント陣の慰留により残留。復帰後は獅子奮迅の活躍を見せ、スクデット獲得まであと一歩まで迫った。
 
 セリエAでは2位、チャンピオンズ・リーグではベスト4と、タイトルに近づきながらも同時にチームの限界も見えた02-03シーズン、レコバはパフォーマンスが安定せず、見事なテクニックで起死回生のゴールを決めるかと思えば、90分間ゲームから消えるなど、その起用法について監督を悩ませた。
 
 03-04シーズンに堅実なアルベルト・ザッケローニがインテルの指揮を執るようになると、不安定なレコバは出場試合数を減らしていく。ただ、少ない機会でもピッチに立つと、時に驚くようなプレーで決定的な仕事を果たして試合を決めるところが、天才たるゆえんでもあった。
 
 そして06-07シーズン、前シーズンにユベントスの八百長事件により繰り上げで18年ぶりにセリエAを制したインテルが、今度は圧倒的な強さを誇って正当にスクデットを手にしたが、そのなかでレコバは公式戦18試合に出場。これがインテルでの最後の記録になった。
 
 セリエA2回、コッパ・イタリア2回、UEFAカップ1回というタイトルを獲得したインテルから、トリノに移ったレコバは、ここで1シーズンを過ごした後、08年夏よりギリシャのパニオニオスで2シーズンにわたってプレー。そして09年に母国ウルグアイに戻り、キャリアの原点であるダヌビオに復帰した。
 
 その2年後、今度は思い出のクラブであるナシオナルへ。かつてのアイドルはサポーターに温かく迎えられ、ここで4シーズンを過ごし、12年、15年と2度のリーグ優勝を飾り、そのキャリアに幕を閉じることとなった。
 
 このように、紆余曲折はありながらもクラブレベルでは充実のキャリアを飾ったレコバだが、一方、代表チームで檜舞台に立てたのは2002年、日本と韓国で開催されたワールドカップだけだった。
 
 95年1月18日にスペインとの親善試合で、英雄フランチェスコリとの交代で代表デビューを飾ったが、当時のウルグアイ代表は下降線を辿っている時期で、レコバは97年に12試合に出場したが、チームは94年アメリカW杯に続き、98年フランスW杯も予選敗退を喫した。
 
 97年のコパ・アメリカで公式大会デビューを飾り、チームはグループリーグ敗退を喫するも自身は1ゴールを挙げ、同年にはサウジアラビアで開催されたコンフェデレーションズカップにも出場。レコバはグループリーグの南アフリカ戦でゴールを挙げ、4位入賞にも貢献した。
 
 オーストラリアとの大陸間プレーオフを制して90年イタリア大会以来の出場権を手にした日韓W杯では、波乱の起きたグループAでセネガル、デンマークの後塵を拝し、前回王者フランスとともにグループリーグ敗退。レコバは最終のセネガル戦で88分にPKで同点ゴールを挙げたが、あと一歩及ばず涙を飲んだ。
 
 4年後のドイツW杯では、予選プレーオフでPK戦の末にオーストラリアのリベンジを許して敗退。2007年にコパ・アメリカに出場した後(チームは4位)、7月のブラジル戦をもって代表引退を決意した。最終成績は69試合出場・11得点だった。
 
 前述の通り、15年に現役時代に幕を下ろしたレコバは、翌年に往年の名選手を集めての引退試合で最後のプレーを披露した後、ビーチサッカーの代表選手としてのキャリアも積み、17年からは古巣ナシオナルの役員を務めるなど、サッカー界への貢献を続けている。

戦略サッカーシミュレーションの決定版! ポケサカに”レジェンド”たちが登場

簡単操作で”サッカーの奥深さ”を体感できるスマートフォン用本格戦略サッカーゲーム「ポケサカ」(OS対応はiOS/Android/KindleFire)。今回は左足から繰り出される魔法のようなプレーで愛されたレコバが初登場!「レコバカップ」にエントリーして、「ウルグアイ版レコバ」を手に入れよう。自分だけの戦略と登場するレジェンドの力を合わせてクラブチームの頂点を目指せ!!

詳細はアプリ内お知らせでチェック!!
 
公式HP:http://www.pksc.jp/
公式twitter:@PocketSoccer_PR
 
App Storeからダウンロード
https://itunes.apple.com/jp/app/id572515596
Google Playからダウンロード
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.newstech.awakereset
KindleFireでダウンロード
http://www.amazon.co.jp/dp/B00L94O82W
【関連記事】
レジェンドの軌跡 THE LEGEND STORY――第39回・ベルゴミ(元イタリア代表)
レジェンドの軌跡 THE LEGEND STORY――第38回・ダービッツ(元オランダ代表)
レジェンドの軌跡 THE LEGEND STORY――第37回・ジダン(元フランス代表)
レジェンドの軌跡 THE LEGEND STORY――第36回・ソクラテス(元ブラジル代表)
レジェンドの軌跡 THE LEGEND STORY――第35回・エトー(コンヤスポル所属/元カメルーン代表)
レジェンドの軌跡 THE LEGEND STORY――第30回・カンナバーロ(元イタリア代表)
レジェンドの軌跡 THE LEGEND STORY――第20回・ロベルト・カルロス(元ブラジル代表)
レジェンドの軌跡 THE LEGEND STORY――第10回・ファン・バステン(元オランダ代表)
レジェンドの軌跡 THE LEGEND STORY――第1回・シェフチェンコ(元ウクライナ代表)

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト いざアジア王者へ!
    5月10日発売
    悲願のACL初制覇へ
    横浜F・マリノス
    充実企画で
    強さの秘密を徹底解剖
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト ガンナーズを一大特集!
    5月2日発売
    プレミア制覇なるか!?
    進化の最終フェーズへ
    アーセナル
    最強化計画
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ