大南の活躍はチームにとってプラス。ベンチメンバーの刺激にもなった
「最終ラインの3人でしっかり話しながら、9番(カマラ)が俺と立田の脇に走ってきたりするので、立田と俺のどっちが(カマラを)見るか。どっちがファーストコンタクトに行くかというのを話し合いながらやろうとしていて、そこはしっかりできたと思う」(大南)
後半は全体に足が止まり始めるなかで危ういシーンも作られる流れとなったが、全員で身体を張って粘り強く対応。自陣ペナルティエリアの支配権は最後まで譲らなかった。
後半は全体に足が止まり始めるなかで危ういシーンも作られる流れとなったが、全員で身体を張って粘り強く対応。自陣ペナルティエリアの支配権は最後まで譲らなかった。
グループステージの内容を受け、ノックアウトステージから指揮官が主力と控えにラインを引いた印象もある。そのなかで負傷者が出て、先発することになった大南がハイパフォーマンスを出し切った意味は小さくない。中1日で迎える準決勝はメンバーの入れ替えは避けられないだろうが、「大南に続け」という分かりやすい指標ができたとさえ言えるだろう。
もともと大南が今大会に参加したのは追加招集枠だった。そうした立場にふて腐れることなく黙々とトレーニングに励んできた男が、大一番と目されたゲームで、培ってきた自分の力を見事に表現してみせた。
取材・文●川端暁彦(フリーライター)
もともと大南が今大会に参加したのは追加招集枠だった。そうした立場にふて腐れることなく黙々とトレーニングに励んできた男が、大一番と目されたゲームで、培ってきた自分の力を見事に表現してみせた。
取材・文●川端暁彦(フリーライター)