【U-20女子W杯】涙、そして涙… 優勝決定後だけではなかった“号泣”の真実

カテゴリ:日本代表

馬見新拓郎

2018年08月25日

「ここにいる選手はまたライバルになる」。その言葉に宮川の本気度が見える

決勝のスペイン戦ではミスもあったが、果敢なサイドアタックを見せた。なでしこジャパン入りへ、今後はチームメイトとも“ライバル”になる。(C) Getty Images

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 日本が歴史を塗り替えた、記念すべき2018年8月24日から日付が変わろうとする頃、23時50分には、さすがに涙は乾いていた。ミックスゾーンは宮川がやってくる前から、いわゆる『バラシ』の作業が進み、この大会のために作られたミックスゾーンは、翌日にはなくなっているだろう。それはU-20女子ワールドカップの閉幕を意味する。
 
「今大会で、自分はまだまだだと感じた。そこを埋めていかないと、なでしこジャパンには入っていけないと思うので、これからなでしこジャパンも多い日テレに戻って、いろんなものを吸収していきたい。特に基本の技術はまだまだ。フィジカル面でもコンタクトで負けてしまう」
 
 優勝は確かに輝かしい結果だが、この決勝で宮川は相手選手のマークを外し、後半に得点を献上した。育成年代の代表である以上、細部から目を背けるべきではない。
 
「次の目標は女子ワールドカップ。ここにいる選手はまたライバルになる」
 
 来年6月にフランスで開催される女子ワールドカップまで、もう1年もない。優勝の余韻に浸りすぎず、気持ちの『バラシ』を早く済ませられるかが重要だ。さっきまでのチームメイトを、最後にライバルと言い換えたところに、宮川の本気度を見た気がする。
 
取材・文●馬見新拓郎(フリーライター)
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