“森保ジャパン”の方向性は見えたか?指揮官が求める『対応力』を表現できた選手は…

カテゴリ:日本代表

清水英斗

2018年08月16日

森保監督は、選手自身がピッチの中で判断し、対応することを求めている

 グループの力関係を考えると、ネパールとしては、日本相手に1失点の負けは問題ない。
 割り切って引いた相手を崩すのは大変だ。しかし、日本が手を尽くしたかといえば、そうでもない。
 
 ネパールの中盤がコンパクトに締まれば、日本は元々フリーになりやすかった3バックの左右が、さらに自由になる。このサイドのスペースをあまり有効に使えていなかった。後半になると原や途中交代の板倉滉が、高い位置を取ってサイドから攻め込み、ビッグチャンスを生んだが、ハーフタイムを経ずとも、前半からネパールの修正を見ながらコミュニケーションを取って仕掛けられれば良かった。
 
 それが森保監督の求める、『対応力』であるはず。
 
 日本は4バックに変更すれば、両サイドバックが前に出て、サイドに人数をかけることがスムーズにできただろう。しかし、森保監督はシステムがどうであれ、選手自身がピッチの中で判断し、対応することを求めている。
 
 3バックのままでも、原が右サイドバック化してサイドを活性化し、渡辺がリスクマネージメント、といった対応は可能だ。サイドの高い位置に起点が出来れば、1トップはポスト、ポストではなく、ファーに膨らんで直接アーリークロスを狙ってもいい。また、その攻撃を一度見せ、ネパールの中盤3人が開き始めたら、再び渡辺がすき間に入り込むチャンスもあるだろう。
 
 言うほど簡単なことではないが、選手たちは、もっとピッチ内でコミュニケーションを取らなければ。森保監督が腕組みしながら、静かに見守っている様子を、もっと感じたほうがいい。
 
「A代表に食い込むチャンス」は、その先にある。このネパール戦は物足りなかった。
 
取材・文●清水英斗(サッカーライター)
 
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