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【総体】青森山田、市立船橋、東福岡、前橋育英… ベスト8を前になぜ名門校は姿を消したのか?

カテゴリ:高校・ユース・その他

松尾祐希(サッカーダイジェストWEB)

2018年08月10日

逆に大会の特性を活かしたのは富山一。いかにして8強へと勝ち上がったのか

富山一はクーリングブレイクを巧みに利用。大塚監督は選手たちに的確な指示を与え、見事に課題を修正してみせた。(C)SOCCER DIGEST

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 その他のチームも同様だ。東福岡は三浦学苑と対戦し、前後半のそれぞれ早い時間帯にふたつのPKから2失点。最終盤に大森真吾(3年)が1点を奪うも、2点のビハインドを跳ね返すにはあまりにも時間が足りなかった。

 また市立船橋はGK田中悠也(3年)や、一昨年のインターハイで1年生ながら5得点を奪ったMF郡司篤也(3年)といった主力が今大会を負傷欠場。個の力で勝負できる選手たちを欠いた影響もあり、前半に喫した失点が最後まで重くのしかかった。

 一方で大会の特性を上手く活かして、勝ち上がったチームもある。その代表格が富山一だ。

 今大会は初日を除くと、30度以上の猛暑のなかで試合を実施。それに伴い、2日目からはクーリングブレイクが導入され、ハーフタイム以外にベンチに戻る機会が生まれた。また、試合環境によっては飲水タイムを設けており、ベンチ前で一斉に選手たちは水分を取る。そうした通常とは異なるレギュレーションが戦い方に影響を与えた。

 富山一は9日に行なわれた3回戦の長崎日大戦で、序盤から低調なプレーが目立った。しかし、前半25分過ぎに訪れたクーリングブレイクを巧みに利用。「良い意味でクーリングブレイクを利用できたかなと思う。この時間で、慌てないようにしようというところとボールの取り方を伝えた」と大塚一朗監督が話したように、チームの課題を伝える場として上手く活用した。これが試合の流れを引き戻すきっかけとなり、後半は3得点。レギュレーションを有効活用できたことが、8強入りに繋がったと言えるだろう。
 
 強豪校が相次いで消えた今大会。8強入りを果たしたチームでインターハイを制した経験を持つのは、三浦学苑(12年度優勝)のみだ。それ以外は優勝の経験がなく、冬の選手権を制した実績を持つのも山梨学院(09年度優勝)、富山一(13年度優勝)しかない。ここからどのチームが勝ち上がって来るのか。11日から始まる準々決勝以降の戦いから目が離せない。 

 準々決勝以降の組み合わせは下記の通り。

・8月11日(準々決勝)
【1】桐光学園 vs 富山一(10:00/スポーツの杜・鈴鹿2G)
【2】昌平 vs 大津(10:00/四日市中央緑地陸上競技場)
【3】山梨学院 vs 日章学園(12:00/スポーツの杜・鈴鹿2G)
【4】東山 vs 三浦学苑(12:00/四日市中央緑地陸上競技場)

・8月12日(準決勝)
【5】1と2の勝者(11:00/スポーツの杜・鈴鹿メイン)
【6】3と4の勝者(11:00/四日市中央緑地陸上競技場)

・8月13日(決勝)
【7】5と6の勝者(11:00/スポーツの杜・鈴鹿メイン)

取材・文●松尾祐希(サッカーダイジェストWeb編集部)
 
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