【総体】スタンドからは日本一の美爆音!! PK戦敗退も習志野が見せた一体感ある戦いぶり

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2018年08月08日

「一体感を出すという面では達成できたが…」課題も語った習志野の福田監督

初戦で姿を消した習志野だが、インパクトのある戦いを見せた。冬は市立船橋、流経大柏といった強豪を再びなぎ倒して全国への切符を掴めるだろうか。写真:安藤隆人

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 迎えたPK戦も大接戦となった。7人目まで全員成功だったが、8人目についに決着がついた。先攻・習志野の8人目のキッカーであるDF間山和真が放ったキックがバーに当たり、枠を逸れた。後攻・桐光学園の8人目・DF内田拓寿のキックがゴールネットに突き刺さった瞬間、習志野の初戦敗退が決まった。
 
 がっくりと膝を落とす選手たちだったが、スタンドからは大きな拍手が起こった。敗れはしたが、最後までピッチとスタンドが一体となった戦いぶりだった。
 
「一体感を出すという面では達成できたと思うのですが、まだ『ひとかけら』が足りなかったのかなと思います。事前の準備もすごくうまく行って、桐光学園さんにチャレンジする気持ちでこの試合に入ったのですが、失点のシーンで一瞬だけ選手たちが立ってしまった。気が抜けたというか、一瞬の隙でやられてしまった。ああいう部分を今後きっちりと詰めていかないといけないと思うし、前半は風下だったので、我慢のプレーをしないといけないことは選手たちも分かっていたのですが。しかも桐光学園さんが得意とするセットプレーの部分だったので、本当に集中すべきところがあったが、70分間の中のエアポケットがそこの時間に来てしまった」
 
 試合後、福田監督がこう語ったように、悔やまれる失点だった。だが、結果は出た以上、次に進むしかない。
 
「やっぱり簡単には行かないと改めて感じた。自分たちはこれからまた流通経済大柏や市立船橋に挑んでいかないと、再び全国の扉は開かないので、この現実をもう一回受け止めて、前に進んでいきたい。負けて得るものもたくさんある。もちろん勝って得たかったが、負けて掴めたと冬に言えるようにしたい」
 
 福田監督がこう続けたように、選手権予選ではインターハイ予選で倒したライバルたちが全身全霊で自分たちに襲いかかって来る。夏に勝ったからと言って、選手権予選で勝てるとは限らない。彼らが悔しさをバネにさらに成長してくることは、福田監督をはじめ、選手全員が分かっている。
 
 この敗戦を糧に、再び成長曲線を描き、冬にもう一度『オール習志野』を見せつけられるか。習志野の真価はまさにこれから問われる。
 
取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)

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