Jリーグだけじゃない! 今夏も続々と大物がやって来るアジア移籍市場は大注目!!

カテゴリ:ワールド

佐々木裕介

2018年07月31日

2030年ワールドカップ開催を夢見る大陸の野心

広州恒大は、プレミアリーグの強豪も獲得を狙ったタリスカの加入で覇権奪還に燃えている。(C) Getty Images

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 筆者自身、ロシア・ワールドカップを現地観戦して感じたことの筆頭に“チャイナ・パワー”の迫力を迷わず挙げたい。スタジアムに掲げられた多くの広告バナーには中国語が目立ち、またどこへ行っても中国人の多さに面食らった。今までのワールドカップで、ここまでの“中国”を感じたことはなかったから、余計にそう思うのかもしれないが……。
 
 中国超級(1部リーグ)所属でロシア・ワールドカップに出場したのは9名。日本代表と戦ったベルギー代表のアクセル・ヴィツェル(天津権健)とヤニック・カラスコ(大連一方)が、中国でプレーしていることを実況が頻りに連呼していたことが印象的だったのだが、そんな中国でも移籍市場は活発に動いている。
 
 とりわけ、ブラジル代表MFのパウリーニョ(バルセロナ→広州恒大/1年レンタル=買い取りオプション付き)が1年ぶりに大陸へ舞い戻ったことは驚愕だった。また俗にいう“ビッグネームの爆買い”を抑止するために設けられた「贅沢税(600万ユーロを越える額の移籍には、同額を国内の若手選手育成等のサッカー文化発展のための基金として供出しなければならない)」の影響で“名より実”を重視した移籍も多くなっている。
 
 この夏で言えば、やはり広州恒大がトルコのベジクタシュからアンデルソン・タリスカを獲得。ワールドカップ前にはブラジル代表の新たな攻撃オプションとしても期待されていた24歳の若人は、マンチェスター・ユナイテッドやリバプールも獲得に本腰を入れていた逸材で、6か月間のローン移籍で広州恒大へとやってくるようだ。今季ACLはベスト16で同門・天津権健に敗れた広州恒大。世界制覇を掲げるクラブの野心を感じる補強である。
 
 ワールドカップ2026年大会が北中米3か国開催に落ち着いたことにより、2030年は再びアジアへ戻り、中国開催が現実味を帯びてきた予兆なのだろうか。
 
――◆――◆――
 
 アル・サッドSCは、今季ACLでベスト8に残っており、このまま決勝まで勝ち上がり、東地区からは準々決勝で鹿島と対戦する天津権健が勝ち上がってくると仮定すれば、決勝カードは“カタール対中国”が相まみえることになる。これも実に新鮮な組み合わせである。
 
 しかし、イニエスタやフェルナンド・トーレスが応援に駆け付けるかもしれないカシマスタジアムで、鹿島と本気で争うシャビを観たいのが本音に変わりない。アジアの動きは止まらないどころか加速し続けている。
 
取材・文●佐々木裕介(フリーライター)
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