ロシアW杯で見せた一番の超絶プレーは?
パスに関しても、得意としているのはロングパスよりもショートパス。プレーエリアが前目で、敵中盤ラインの手前よりもむしろ背後でプレーする頻度が高いこともあって、自陣から前線へのフィード、あるいは大きなサイドチェンジのようなロングキックは、頻度そのものが低い。
一方、ショートパスの精度の高さは特筆すべきレベルだ。シンプルなインサイドキックだけでなく、アウトサイドやチップキックといったトリッキーなテクニックも使いこなして、ポゼッションを安定させ、局面を前に進め、決定的なアシストを送り込む。
ドリブル突破も武器のひとつだ。フットサル譲りのトリッキーなボールタッチやフェイントを駆使して、狭いスペースの中で相手のタイミングを外し、逆を取って抜き去る突破が特徴だ。
ネイマールのように爆発的な初動や加速はないため、オープンスペースで一気に加速するようなドリブルは備えていないが、密集の中でマーカーを外し、そこから決定的なアシストやシュートに繋げる突破力は際立っている。
突破だけでなくラン・ウィズ・ザ・ボール(運ぶドリブル)も高レベル。マーカーをぶっちぎるスピードこそないが、細かく正確なタッチでボールを足下に吸い付けてスムーズに前進する。寄せてきた相手のタイミングをはずす緩急の付け方も素晴らしい。
プレースキックは、CKなど射程が長めのキックはややパワー不足の感があるが、射程が短いFK(20メートル以内)は抜群の精度を誇る。もっとも得意とするのはインフロントにかけたキック。左サイド開き気味の位置からファーサイドの味方の頭に合わせるキックも、ペナルティーエリアの角よりも中央寄りの位置からファーポスト際を直接狙うキックも、トップレベルの正確さだ。
そんなコウチーニョのテクニックと戦術眼を凝縮したプレーが、ロシア・ワールドカップの準々決勝ベルギー戦で見せたアシストだ。
ベルギーに0-2とリードされて迎えた76分だった。ペナルティーエリアぎりぎりまで下がったベルギーの守備ブロック手前で前を向くと、シュートコースを消す位置に立ったマルアン・フェライニの前で細かくボールに触りながら一瞬タメを作り、ベルギー守備陣の注意を一身に引きつける。その瞬間、ファーサイドのDFヴァンサン・コンパニと絞りが甘かったヤン・ヴェルトンゲンの間にできたギャップを認識したレナト・アウグストとアイコンタクト。この途中出場で入ったばかりのMFが走りだすと同時に、ベルギーの中盤と最終ラインの上を越える絶妙の浮き球パスを送り込んだ。
チップキックでボールを浮かせつつ、ややアウトにかけることで走り込んだR・アウグストの頭にぴったりと合わせたそのパスは、距離感、タイミング、ボールの軌道とあらゆる意味で完璧。コウチーニョの真骨頂ともいうべきプレーだった。
一方、ショートパスの精度の高さは特筆すべきレベルだ。シンプルなインサイドキックだけでなく、アウトサイドやチップキックといったトリッキーなテクニックも使いこなして、ポゼッションを安定させ、局面を前に進め、決定的なアシストを送り込む。
ドリブル突破も武器のひとつだ。フットサル譲りのトリッキーなボールタッチやフェイントを駆使して、狭いスペースの中で相手のタイミングを外し、逆を取って抜き去る突破が特徴だ。
ネイマールのように爆発的な初動や加速はないため、オープンスペースで一気に加速するようなドリブルは備えていないが、密集の中でマーカーを外し、そこから決定的なアシストやシュートに繋げる突破力は際立っている。
突破だけでなくラン・ウィズ・ザ・ボール(運ぶドリブル)も高レベル。マーカーをぶっちぎるスピードこそないが、細かく正確なタッチでボールを足下に吸い付けてスムーズに前進する。寄せてきた相手のタイミングをはずす緩急の付け方も素晴らしい。
プレースキックは、CKなど射程が長めのキックはややパワー不足の感があるが、射程が短いFK(20メートル以内)は抜群の精度を誇る。もっとも得意とするのはインフロントにかけたキック。左サイド開き気味の位置からファーサイドの味方の頭に合わせるキックも、ペナルティーエリアの角よりも中央寄りの位置からファーポスト際を直接狙うキックも、トップレベルの正確さだ。
そんなコウチーニョのテクニックと戦術眼を凝縮したプレーが、ロシア・ワールドカップの準々決勝ベルギー戦で見せたアシストだ。
ベルギーに0-2とリードされて迎えた76分だった。ペナルティーエリアぎりぎりまで下がったベルギーの守備ブロック手前で前を向くと、シュートコースを消す位置に立ったマルアン・フェライニの前で細かくボールに触りながら一瞬タメを作り、ベルギー守備陣の注意を一身に引きつける。その瞬間、ファーサイドのDFヴァンサン・コンパニと絞りが甘かったヤン・ヴェルトンゲンの間にできたギャップを認識したレナト・アウグストとアイコンタクト。この途中出場で入ったばかりのMFが走りだすと同時に、ベルギーの中盤と最終ラインの上を越える絶妙の浮き球パスを送り込んだ。
チップキックでボールを浮かせつつ、ややアウトにかけることで走り込んだR・アウグストの頭にぴったりと合わせたそのパスは、距離感、タイミング、ボールの軌道とあらゆる意味で完璧。コウチーニョの真骨頂ともいうべきプレーだった。