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「このフランスが美しいんだ!」とポグバが叫んだ。国民に捧げられた本当の意味での“2つ目の星”

カテゴリ:ワールド

結城麻里

2018年07月16日

グリエーズマンは「フランス万歳、共和国万歳!」と絶叫

ポグバの母親(左から2人目)がワールドカップを掲げるハチャメチャな展開! これもまたレ・ブルーらしい光景だろう。(C)Getty Images

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 また、アルゼンチン戦の勝利(4-2)以降のベースキャンプ記者会見でも、ある大きな特徴が表出していた。選手たちの口から、フランスへの愛がごく自然に、しかし強烈に突いて出るようになっていたのだ。
 
 アントワーヌ・グリエーズマンは「フランス万歳、共和国万歳!」と試合後のマイクに向けて叫んだし、記者会見でも「だってフランスが好きなんだもん! 美味しいものを食べられて、いい人生を送れて、(風景も)美しくて、みんな美しくて、(記者たちに向かって)あなた方も美しい!」と叫んで笑った。
 
 ポール・ポグバも、ルーツについて訊かれると、「だってこれが俺たちなんだよ。(記者たちに向かって)あなた方だって、ほら、いろんな肌の色を持ってる。これがフランスなんだ。このフランスが美しいんだ。フランスはこれだし、今後もこれなんだよ」と言い切った。
 
 
 優勝直後のアディル・ラミは、ピッチ脇の中継局『beIN SPORT』のマイクに向かって、熱く語り続けた。「僕たちは苦しんできた。僕自身ルーツがモロッコだから、アマルガム(くっつけること)に苦しんできた。でも僕らはみんなで勝ち取った。みんなで勝ち取ったんだ。信じられない優勝だ!」。ラミはこれを何度も繰り返し、最後に「時間がないからな!」と狂喜しながらチームメイトに合流していった。
 
 フランスを襲ったテロの苦しみと「マグレブ出身=テロリスト」と描かれた苦しみを示唆していたのは、明らかだった。ラミはこの直後、深い感動のなかで代表引退を表明した。
 
 レ・ブルーたちは記者団の前でも狂乱した。記者会見場をのっとって演壇にのぼり、踊りながら「オンネ・レ・シャンピオーン」のメロディーで「ディディエ・デシャーン、ディディエ・デシャーン」と歌いまくったのだった。記者団も同様だ。テレビ版『L’Equipe』のスタジオにいた同紙のベルナール・リオンス記者は、「FIFA会長だの政治家だのを優勝台に上げたくだらない決まり事をぶっ壊してくれた。よくやった!」と叫んだ。
 
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