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【橋本英郎】フェアプレー精神が日本を救った。ベルギー戦で観察してほしい「戦術的ファウル」

カテゴリ:日本代表

橋本英郎

2018年07月02日

いかに「ファウル」を使って相手の流れを切るのか

強烈な個の集団、ベルギー代表(左からヴィツェル、アザール、ルカク、デ・ブルイネ)。日本はどう戦うべきなのか。(C)REUTERS/AFLO

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 相手が良い形で攻め込んできている、攻撃のリズムが良くなっているとき、または自分たちが体力的に疲れていたり、時間を必要としているときなどにあえてファウルをしてプレーを途切らせます。
 
 基本的にファウルをするときというのは、相手選手に対して自分が不利な状況でもアクションを起こして止めないといけないから、ファウルをしてしまいます。つまり、正しいポジション取り、タイミングの良いアタックであれば、ファウルをする必要などありません。
 
 しかし上に挙げた戦術的ファウルの場合は、自分自身の置かれている状況ではなく、チームの置かれている状況が良くない場合にあえてする。そこに意味があります。ファウルする場合でもしっかりとした理由があるかどうかを見てみるのも、サッカーの見方として面白いかもしれません。

 
 決勝トーナメント1回戦の相手ベルギーは、1対1で勝つのが難しい選手が多くいます。正しいポジションからのチャレンジ、味方のカバーリング、そしてチームの流れが悪いなかでいかに「ファウル」を使って相手の流れを切るのか、その点も見てみてください。とくに長谷部誠選手。彼はそのあたりをよく考えてプレーしているように感じます。
 
 日本代表がチャレンジする姿を見られる、そんな試合を期待しています!
 
頑張れ、ニッポン!
 
<了>
 
橋本英郎

PROFILE
はしもと・ひでお/19795月21日生まれ、大阪府大阪市出身。ガンバ大阪の下部組織で才能を育まれ、1998年にトップ昇格。練習生からプロ契約を勝ち取り、やがて不動のボランチとして君臨し、J1初制覇やアジア制覇など西野朗体制下の黄金期を支えた。府内屈指の進学校・天王寺高校から大阪市立大学に一般入試で合格し、卒業した秀才。G大阪を2011年に退団したのちは、ヴィッセル神戸、セレッソ大阪、長野パルセイロでプレーし、昨季から東京ヴェルディに籍を置く。日本代表はイビチャ・オシム政権下で重宝され、国際Aマッチ・15試合に出場した。現在はJリーガーとして奮闘する傍ら、サッカースクールの主宰やヨガチャリティー開催など幅広く活動中。Jリーグ通算/438試合・21得点(うちJ1は339試合・19得点/2018年7月1日現在)。173センチ・68キロ。血液型O型。
公式ブログ=http://pakila.jp/hashimoto/
ベンヌ=http://bennu.co.jp/
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