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W杯 日本代表の攻撃はなぜ機能しなかったのか――ザッケローニに師事した現役イタリア人監督が検証

カテゴリ:日本代表

ロベルト・ロッシ

2014年06月27日

香川は自信が損なわれ、岡崎はフィジカル的な消耗が。

ユナイテッドで苦戦を強いられた香川(10番)は、自信や自尊心が損なわれているようだった。一方の岡崎(9番)はフィジカル的に疲弊しているようだった。 (C) SOCCER DIGEST

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 香川はシーズンを通してマンチェスター・ユナイテッドでマージナルな立場に置かれ、出場機会すら満足に得られなかった。内面的には大きな葛藤の中で過ごした1年だったはずだ。持てる能力を発揮して思い切り良くプレーするためには不可欠な自信、自尊心が少なからず損なわれていることは、今大会のパフォーマンスからも明らかだった。
 
 ワールドカップはそれを取り戻す絶好の機会になると期待していたのだが、残念ながらそうはならなかった。
 
「コンディション」と言うと、私たちはフィジカル的なそれを想定しがちだ。だが、それを司るメンタルのコンディションもパフォーマンスには大きな影響を及ぼす。本田と香川、とりわけ香川については、技術や戦術的な要因よりも、メンタルな要因が低調なパフォーマンスの原因となっていたように思う。
 
 一方岡崎は、フィジカル的にかなり消耗しているように見えた。オフ・ザ・ボールでスペースをアタックする頻度、守備の局面での帰陣やカバーリングなど、運動量もプレーのインテンシティーも、以前に見た時と比べれば明らかに落ちていた。本来のパフォーマンスからの落差という点では、岡崎も香川と同じくらい大きかったと思う。

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