• トップ
  • ニュース一覧
  • 【小宮良之の日本サッカー兵法書】守勢必至の西野ジャパンは正しい「籠城戦」「心理戦」を仕掛けられるか!?

【小宮良之の日本サッカー兵法書】守勢必至の西野ジャパンは正しい「籠城戦」「心理戦」を仕掛けられるか!?

カテゴリ:連載・コラム

小宮良之

2018年06月19日

酷評されようが、それは正当な手段である

コロンビア戦の舞台となるサランスクのモルドビア・アレーナで前日練習を行なった日本。彼らは強大な敵に対し、どのような“罠”を用意しているだろうか。 写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

画像を見る

「籠城戦」の極意は、相手を焦らせることにあるのだ。
 
 相手は大軍で、兵糧の問題を常に抱えるため、時間制限での戦いとなる。心理的に、その焦燥を逆手にとって戦う。時間切れで敵が撤退したら、籠城戦としてはひとつの勝利と言える。
 
 サッカーにおける堅守も、その「心理戦」にかかっている。
 
 相手は、勝って当然、という意識を持っている。ゴールできないことに苛立ちを抱える。刻々と時間は過ぎる。
 
 そこで、守りながらもボールを持てる時はできるだけ持ち、完全にはペースを握らせない。そこで相手が焦って前がかりになった時、裏を狙う。手数をかけずに攻め切るために、速く強い選手を投入するのもひとつの手だ。
 
 籠城的サッカーは、基本的にリアクション戦術となる。それが「つまらない」と酷評されることもある。しかし、勝利するための正当な手段だ。
 
「(南アフリカW杯の戦いはサッカーとして)つまらなかったよ。またやりたい、とは思わない。でも、あのチームで勝つためには必要なことだった」
 
 大久保の言葉である。
 
文:小宮 良之
 
【著者プロフィール】
こみや・よしゆき/1972年、横浜市生まれ。大学在学中にスペインのサラマンカ大に留学。2001年にバルセロナへ渡りジャーナリストに。選手のみならず、サッカーに全てを注ぐ男の生き様を数多く描写する。『選ばれし者への挑戦状 誇り高きフットボール奇論』、『FUTBOL TEATRO ラ・リーガ劇場』(いずれも東邦出版)など多数の書籍を出版。2018年3月には『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューを果たした。
【関連記事】
【西野ジャパンのベスト布陣】香川、乾、柴崎、山口…。この11人でコロンビア戦を戦え!!
「過小評価を禁ずる!」「後ろを見ろ!」 コロンビア紙が西野ジャパン攻略のための5大ポイントを紹介
VARの洗礼を浴びた韓国。“経験者”吉田麻也は「慎重に、慎重に、慎重に」
【セルジオ越後】パラグアイに勝ったからって勘違いするな!コロンビアはこんなレベルじゃない
【釜本邦茂】個人的には1トップに大迫、右は武藤、左に乾、トップ下は本田もいるが…
「日本は2位通過」「全体の10番手」世界的データ会社が西野ジャパンに驚きの高評価!

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト ガンナーズを一大特集!
    5月2日発売
    プレミア制覇なるか!?
    進化の最終フェーズへ
    アーセナル
    最強化計画
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ