酷評されようが、それは正当な手段である

コロンビア戦の舞台となるサランスクのモルドビア・アレーナで前日練習を行なった日本。彼らは強大な敵に対し、どのような“罠”を用意しているだろうか。 写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)
「籠城戦」の極意は、相手を焦らせることにあるのだ。
相手は大軍で、兵糧の問題を常に抱えるため、時間制限での戦いとなる。心理的に、その焦燥を逆手にとって戦う。時間切れで敵が撤退したら、籠城戦としてはひとつの勝利と言える。
相手は大軍で、兵糧の問題を常に抱えるため、時間制限での戦いとなる。心理的に、その焦燥を逆手にとって戦う。時間切れで敵が撤退したら、籠城戦としてはひとつの勝利と言える。
サッカーにおける堅守も、その「心理戦」にかかっている。
相手は、勝って当然、という意識を持っている。ゴールできないことに苛立ちを抱える。刻々と時間は過ぎる。
そこで、守りながらもボールを持てる時はできるだけ持ち、完全にはペースを握らせない。そこで相手が焦って前がかりになった時、裏を狙う。手数をかけずに攻め切るために、速く強い選手を投入するのもひとつの手だ。
籠城的サッカーは、基本的にリアクション戦術となる。それが「つまらない」と酷評されることもある。しかし、勝利するための正当な手段だ。
「(南アフリカW杯の戦いはサッカーとして)つまらなかったよ。またやりたい、とは思わない。でも、あのチームで勝つためには必要なことだった」
大久保の言葉である。
文:小宮 良之
【著者プロフィール】
こみや・よしゆき/1972年、横浜市生まれ。大学在学中にスペインのサラマンカ大に留学。2001年にバルセロナへ渡りジャーナリストに。選手のみならず、サッカーに全てを注ぐ男の生き様を数多く描写する。『選ばれし者への挑戦状 誇り高きフットボール奇論』、『FUTBOL TEATRO ラ・リーガ劇場』(いずれも東邦出版)など多数の書籍を出版。2018年3月には『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューを果たした。
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