無得点で2連敗…窮地の日本代表がパラグアイ戦までに修正すべき3つのポイント

カテゴリ:日本代表

佐藤俊

2018年06月09日

ふたつ目はDFとGKと連係、3つ目はセットプレーだ

吉田(22番)とGk川島の連係は覚束ない。ミスが失点に直結するポジションだけに、修正は急務だ。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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 ふたつ目は、DFとGKと連係だ。
 
 36分、DFの背後にボールに出され、下がってクリアしようとした吉田麻也と前に出て来た川島永嗣が重なり、相手FWにヘディングシュートされた。ポストに助けられたが、似たシーンが数日前にもあった。ガーナ戦でDFの背後に出されたボールに長谷部誠と川島が中途半端な対応になり、川島が相手を倒してPKを与えてしまった。これらは川島と最終ラインの連係が取れていないことで起こる明らかなミスだった。
 
 ある時間帯によってハイラインでボールを奪いにいくために全体をコンパクトにするとDFの背後にはスペースができる。その裏のスペースを狙われ、ロングボールを出されてそのままシュートにもっていかれたり、セカンドボールを拾われて決定機を作られることは今後も想定される。最終ラインに高さのない日本は、それだけに最終ラインとGKの連係が非常に重要になる。
 
 だが、まだ改善されていない。DFの背後へのボールはDFに任せるのか、それともGKが行くのか、いったい誰が最終的に責任を持つのか。そうしたことをクリアにしていかないと致命的な弱点になる。また、川島は74分に乾貴士に出したパスをシャキリに奪われ、あわやというシュートを打たれた。やや精彩を欠いており、パラグアイ戦は東口順昭や中村航輔を起用してもいいのではないか。
 
 3点目は、セットプレーだ。
 
 シュートは打っていたが、遠目からがほとんどで、ボックス内のシュートはほぼなし。結局、中に入り込んで決定的なチャンスを作ることが出来ていない。本大会でもそういう状況が想定されるので、セットプレーがより重要になる。
 
 しかし、スイス戦ではセットプレーからの得点の匂いが今ひとつ感じられなかった。例えば、21分、CKで本田が酒井高徳に出したボールを受けた際、オフサイドを取られてせっかくのチャンスを簡単にふいにしてしまった。得点チャンスでより集中しないといけない時にこういうプレーが出てしまうのは、どういうことなのだろうか。
 
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