攻めの縦パスで局面を動かした柴崎
トータル的に見て西野ジャパンの初陣で試した3-4-2-1システムはやや不発だった。なかでも厳しかったのが、ボランチの一角を担った山口。3月のウクライナ戦もそうだったが、ボールの取りどころが定まらず、攻撃の局面ではミスが目立った。試合前ではボランチの一番手と目された山口が乱調だったのは、西野監督にとっても誤算だったはずだ。
結果も0-2、内容も乏しかったわけだが、だからといってポジティブな面がなかったわけではない。唯一と言っていい希望の光が柴崎だった。
結果も0-2、内容も乏しかったわけだが、だからといってポジティブな面がなかったわけではない。唯一と言っていい希望の光が柴崎だった。
59分に山口に代わりボランチに入ると、いきなりミドルをかます。「威嚇じゃないですけど、個人としての入り方としてああいう場面が巡ってきたので(シュートを選択した)」という柴崎は、そこからゲームメイクで魅せる。
62分、66分、87分と、逃げの横パスではなく攻めの縦パスで局面を動かし、いくつかチャンスを作りかけたそのチャレンジ精神は、今後に期待を抱かせるものだった。ウイングバックにボールを預けるだけでは正直、攻撃に怖さは出ない。相手の陣形を崩すには柴崎のように際どいパスを何度か打ち込む必要がある。そういう布石を打ってこそ、ウイングバックからのクロスも活きてくるのではないか。
縦パスとクロス、そのどちらかに偏るのではなく、上手く使い分けることがゴールへの近道だろう。
もっとも、3-4-2-1でのチャレンジは始まったばかり。違うシステムに変える可能性もあるが、いずれにしても──。西野監督が真の意味でチームをどうまとめるかは、ここからが勝負となる。
取材・文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)
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62分、66分、87分と、逃げの横パスではなく攻めの縦パスで局面を動かし、いくつかチャンスを作りかけたそのチャレンジ精神は、今後に期待を抱かせるものだった。ウイングバックにボールを預けるだけでは正直、攻撃に怖さは出ない。相手の陣形を崩すには柴崎のように際どいパスを何度か打ち込む必要がある。そういう布石を打ってこそ、ウイングバックからのクロスも活きてくるのではないか。
縦パスとクロス、そのどちらかに偏るのではなく、上手く使い分けることがゴールへの近道だろう。
もっとも、3-4-2-1でのチャレンジは始まったばかり。違うシステムに変える可能性もあるが、いずれにしても──。西野監督が真の意味でチームをどうまとめるかは、ここからが勝負となる。
取材・文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)
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