【セルジオ越後】“ハリル騒動”の原因を追究しなければ同じ過ちを繰り返すだけだ

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェスト編集部

2018年05月10日

ガーナ戦は本戦に連れて行く23人で戦ってはどうか

5月30日にガーナ戦を戦い、その翌日にワールドカップメンバー23人を発表する予定の西野監督。果たしてどのような人選をするのか。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

画像を見る

 一方、新たに日本の指揮を執る西野監督は精力的にJリーグを視察している。ただ、ハリルホジッチとすれ違うようにヨーロッパへ向かったのは偶然だったのか。それに現地では長谷部ら11人と面談をしたというが、じゃあこの11人はすでにメンバー入りが決定ということなのか。もしメンバーに加えなかったら面談をした意味はなんだったのか分からないね。
 
 コンディションを確認したいならコーチを派遣するだけで良かったはずだし、国内で対戦国の分析をするほうが、有効な時間の使い方だったと感じるよ。単に世間話をしに行ったのかと皮肉を言いたくなってしまう。
 
 まあ本大会まで時間がないから、ワールドカップに臨む23人の顔ぶれは前体制のメンバーとさほど変わらないのだろう。ここから新戦力を試す時間はないし、もしガラッと変えるとしたら、西野監督は技術委員長時代にハリルホジッチの選手選考に疑問を持っていたということになる。もし本当にそうだったとしたら、助言するべきだったし、それができていなかったのなら、まさに“コミュニケーション不足”だ。
 
 今後のスケジュールは5月30日にガーナ戦、31日に本大会のメンバー発表が行なわれる予定だ。でも、ただでさえ準備期間がないのだから、ガーナ戦には本大会に連れて行く23人で臨むのはどうだろうか。選手のテストをしている場合ではないし、ワールドカップのシミュレーションを行なう必要がある。
 
 ガーナは仮想セネガルとしてマッチメイクしたはずだし、本番さながらに戦ってこそ意味がある。それこそ西野監督は技術委員長としてチームを見てきたんだから、すでに選手の特長は把握しているはずだ。わざわざ新たにパフォーマンスを確認しなくても、メンバーを選ぶことができるはずだよ。
 
 こう考えるとここ一連の対応はすべてが後手に回っていると感じるよ。このままだとロシアでの戦いはどうなるのか。もし惨敗に終わった時に、なにもなかったように「次はロード・トゥ・カタール」だと進み出したら、日本サッカーの未来に大きな危機感を覚えるね。
 
【関連記事】
イニエスタが「史上最高給のJリーガー」に? ヴィッセル神戸の提示額が破格すぎる!
帰国中のポドルスキが独メディアで古巣復帰の可能性を示唆「ケルンのユニホームをもう一度着たい」
F・トーレス争奪戦にサガン鳥栖が参戦!? スペイン紙が「年俸400万ユーロを用意」と報じる
【セルジオ越後】コーチに森保? 表情が冴えない西野新監督はひとりで戦うのが不安なのか
【セルジオ越後】なぜ後任が西野監督なのか?理由は謎だし、理解できない

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 王国の誇りを胸に
    4月10日発売
    サッカー王国復活へ
    清水エスパルス
    3年ぶりのJ1で異彩を放つ
    オレンジ戦士たちの真髄
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 特別企画
    5月1日発売
    プレミアリーグ
    スター★100人物語
    絆、ルーツ、感動秘話など
    百人百通りのドラマがここに!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ