「どういうサッカーになるかは、加わってみないと」
宇佐美は、ハリル・チルドレンと言われるほど、指揮官に愛される存在だった。当初は「体脂肪率が高すぎるからしっかり管理をするように」と指示するなど、ハリルの過干渉に注目が集まったが、それも期待の裏返し。よほど所属クラブで出場機会を失なっている時以外はコンスタントに招集し、チャンスを与えてきた。ただ、いまとなっては宇佐美のほうが大人の対応を見せている。驚きとともに、指揮官解任に至った不甲斐なさを口にしつつも、先のコメントのように、その振る舞いは実に落ち着いているのだ。
そしてそのハリルに代わって新たに指揮を執る西野朗監督は、17歳でプロデビューを果たした当時の指揮官であり、いわば恩人だ。互いを熟知しているという意味で、ポジション争いにおいて宇佐美にはアドバンテージがありそうなものだが、その点に関しても慎重だ。
「西野さん自体に関しては、多少分かっているとは思います。でもどういうサッカーになるかは、加わってみないと分からないので。そこに関してはなんとも言えないですけど」
ロシア・ワールドカップは刻々と迫っており、選手たちはもうすでに前を向いている。
取材・文●了戒美子
そしてそのハリルに代わって新たに指揮を執る西野朗監督は、17歳でプロデビューを果たした当時の指揮官であり、いわば恩人だ。互いを熟知しているという意味で、ポジション争いにおいて宇佐美にはアドバンテージがありそうなものだが、その点に関しても慎重だ。
「西野さん自体に関しては、多少分かっているとは思います。でもどういうサッカーになるかは、加わってみないと分からないので。そこに関してはなんとも言えないですけど」
ロシア・ワールドカップは刻々と迫っており、選手たちはもうすでに前を向いている。
取材・文●了戒美子