イングランド代表を断り、母国スコットランドを選択。
しかし、ここから文字通りの急成長を遂げる。わずか2年で身長が30cmも伸び190cmを超える偉丈夫になったのである。
14-15シーズンの大半を棒に振る成長痛という代償は伴ったものの、屈強なフィジカルとダイナミズムを手に入れ、飛躍への土台が出来上がったのである。
堂々たる体躯を活かした力強いボール奪取が最大の持ち味で、相手に身体をぶつけて強引に奪い取れば、長い足を伸ばしてからめ取る。奪った後の展開力もシンプルながら的確なパスで局面を前に進める非凡なものを持つ。
長身でありながら俊敏性に優れ、ハードワークをまったく厭わない点も大きな魅力。経験が浅く、試合展開を読み取る戦術眼に改善の余地を残すとはいえ、
「なんでもこなすモダンなMFだ」とジョゼ・モウリーニョ監督が絶賛すれば、地元メディアは、「マイケル・キャリックの後継者」と大きな期待を寄せる。
14-15シーズンの大半を棒に振る成長痛という代償は伴ったものの、屈強なフィジカルとダイナミズムを手に入れ、飛躍への土台が出来上がったのである。
堂々たる体躯を活かした力強いボール奪取が最大の持ち味で、相手に身体をぶつけて強引に奪い取れば、長い足を伸ばしてからめ取る。奪った後の展開力もシンプルながら的確なパスで局面を前に進める非凡なものを持つ。
長身でありながら俊敏性に優れ、ハードワークをまったく厭わない点も大きな魅力。経験が浅く、試合展開を読み取る戦術眼に改善の余地を残すとはいえ、
「なんでもこなすモダンなMFだ」とジョゼ・モウリーニョ監督が絶賛すれば、地元メディアは、「マイケル・キャリックの後継者」と大きな期待を寄せる。
そんな成長株を巡り、火花を散らしたのがスコットランド代表とイングランド代表だ。前述のようにイングランド北西部のランカスター出身だが、両親と祖父母はスコットランド人で、どちらの代表資格も持っていたのだ。
ワールドカップを控えたイングランド代表のガレス・サウスゲイト監督が熱心に勧誘したものの、ルーツと出場機会を重視した本人は、最終的にスコットランド代表を選択。3月のコスタリカとの親善試合でデビューを飾った。
2月にはこんなエピソードもあった。「ミュンヘンの悲劇」の追悼式典での出来事だ。アレックス・ファーガソン元監督がマクトミネイを指差し、「彼をもっと使うべきだ」とモウリーニョ監督に“進言”したのだ。
かつてライアン・ギグスやポール・スコールズ、デイビッド・ベッカムを育て上げた御大も期待する逸材は、どこまで進化していくのか。ダイナミックに躍動するセントラルMFから、目が離せない。
文:田嶋コウスケ
※ワールドサッカーダイジェスト2018.4.19号より加筆・修正