【ベルギー遠征の真実】ハリルジャパンは一枚岩になれていなかった

カテゴリ:日本代表

白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

2018年04月09日

吉田と酒井宏の両主力が代表復帰したとしても…

3月のベルギー遠征は1分1敗。内容はお粗末で、結果も出ない残酷な現実を突きつけられた。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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 今回の連戦が行なわれたスタッド・モーリス・デュフランは試合中もほぼ“無観客状態”で、ピッチ上の選手たちの声は記者席にも聞こえてきた。満員のスタジアムと違って声で連係が取れるはずなのに、それさえもできなかったということはどういうことなのか。
 
いずれにしても、個々の判断、技量が不十分なのは明らか。マリ戦から数日後の柴崎岳のコメントからも、それは分かる。
 
「(マリ戦では)一人ひとりのミスが多かった。メンタルの準備も十分じゃなかったのかなと。あくまで(ベンチから)観ていての印象ですが、やっぱりもっと一人ひとりが基本的な準備をする必要があります。その先にあるのがタクティクスかと。
 
 チームとしてやりたい方向性などが見えないようなところもありますけど、もっと自分たちのパフォーマンスの低さにフォーカスすべきではないかなと思います。選手一人ひとり、僕も含めて個人のパフォーマンスが上がれば、チームのパフォーマンスも高まるので。もうちょっとそこに集中すべきです。他に原因を求めすぎなのかなと」
 
 パフォーマンスの低さ……。今遠征でそれを露呈したのは、マリ戦で軽率なファウルからPKを献上した右SBの宇賀神友弥、ウクライナ戦で乱調だった右SBの酒井高、シュート0本に終わったCFの杉本健勇あたりだが、なによりウクライナ戦でボランチコンビを組んだ長谷部誠と山口が、いずれも相手のインサイドハーフ(ルスラン・マリノフスキー、オレクサンドル・ジンチェンコ)に力負けしたのは痛手だろう。ロシア・ワールドカップでもボランチのレギュラーを任されそうだったこのふたりが個の勝負で対等に渡り合えなかった事実は、本大会に向けて看過できない問題だ。
 
 今回は怪我で不参加だったCBの吉田麻也、右SBの酒井宏樹がたとえ代表復帰したとしても、中盤が機能しなければ厳しい戦いを強いられる。ましてやワールドカップで戦うのはコロンビア、セネガル、ポーランドとウクライナよりも格上と目される3か国なのだ。現状の戦いぶりでは勝機など見出せないだろう。
 
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