杉本健勇が明かすゴール急増のワケ。試合前に「ラグビーの動画をよく観る」のはなぜ?

カテゴリ:Jリーグ

多田哲平(サッカーダイジェスト)

2018年03月30日

分析もされるし、より強く潰しに来る。でも逆にそっちの方が燃える。

今季初ゴールは2節の札幌戦。エリア内でパスを受けるとDFをかわして冷静に決めた。写真:川本学

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――開き直れるようになったきっかけは?
 
「一昨年は俺だけじゃなくて、チーム全体にすぐに落ち込む癖があった。実際、J2では先制された試合でほとんど逆転できなかった(編集部・注/16年のJ2では、先制された11試合のうち逆転したのは1試合のみ)。でもJ1復帰が決まって、考えるようになったんですよね。今後は失点が増えるかもしれないから、こんなメンタルではいけないと。昨年は全員がそういう認識を持って戦えました」
 
――16年の反省が、躍進につながっているわけですね。杉本選手自身、その年に14ゴールを決められたことも昨季J1で活躍できた一因なのでは?
 
「自分の中で得点の価値観がガラリと変わりました。16年は夏場からゴールを奪えるようになって、急に周囲から持ち上げられるようになった。当時はサイドハーフを任されていて、ドリブル、キープ、パスと色々な仕事を要求されましたが、『結局、評価されるには得点が一番なんだな』と気づいたんです」
 
――昨季の活躍で、さらに評価は高まっています。
 
「手のひらを返したように、見られ方が変わりました(笑)。これまで、なかなか期待に応えられず、いろんな人から散々文句も言われてきました。そういう人たちを少なからず見返せました」
 
――同時に、今季は対戦相手からのマークが厳しくなるはずです。
 
「当然分析もされるし、より強く潰しに来るでしょう。まあ、俺は逆にそっちの方が燃えるタイプなので、大歓迎ですよ」
 
――試合中は熱くなる性格ですか?
 
「たまにヒートアップし過ぎて監督に怒られるほど、無我夢中になります。メンタルをコントロールできないくらいの方が、むしろ調子が良いんですよね。なので、昂った状態でピッチに入るために、試合までの準備は怠らないようにしています」
 
――試合前のルーティーンはありますか?
 
「必ずというわけではないですけど、アメフトとかラグビーの動画をよく観ていますね。すごく好きなんですよ。190㌢で100㌔ほどの大柄な選手が猛スピードでぶつかり合っている姿を観てると、『なんやサッカーのぶつかり合いなんかまったく大したことない。痛がってたらあかんな』と自然とやる気が漲ってきます」
 
取材・文●多田哲平(サッカーダイジェストWEB編集部)
 
※サッカーダイジェスト2018年3月22日号にて掲載。

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