マリ戦を見るかぎり、前半８分の被決定機、前半終了間際のPK献上を除けば、日本はピンチらしいピンチがなかった。もちろん守備陣が決して組織的に統率されていたわけではないが、むしろ問題は攻撃陣にある。このところの代表は１ゴールを奪うのさえ苦労しているのだ。
 
　守備的に戦っているせいで攻撃にまで力を割けないという見方もできるが、ワールドカップでグループリーグ突破を目指すならゴールは必要不可欠。その意味でウクライナ戦は日本の仕掛け／崩し、さらに最終局面でのプレーに注目すべきだ。
 
　前日練習で別メニューの大迫勇也に代わり、CFで先発するだろう杉本健勇はこのウクライナ戦でゴールという結果を残せばレギュラー候補に浮上する可能性もある。勝利を目指すうえで、この杉本こそ最大のキーマンと言えるかもしれない。

　また本田圭佑や原口元気をはじめ、激戦区となっているウイングの選手に求められるのも得点だろう。よりゴールへと向かう姿勢が相手にプレッシャーを与えるはずなので、誰がピッチに立つにせよ積極的なプレーを見せてほしい。
 

　ウクライナ代表のアンドリー・シェフチェンコ監督は「日本は非常に縦に速いサッカーをするから、コンパクトに戦わないといけない」と述べていた。
 
　縦を警戒されているなら、そのイメージを覆すような攻撃に期待したい。となると、やはり臨機応変さが必要になりそうだが……。いずれにしても、監督のいいなりになるようなサッカーでは勝てないだろう。チームで柔軟に崩すレベルは求めないものの、どこまで個で打開できるか。そのあたりにも注目したい。

取材・文●白鳥和洋（サッカーダイジェスト編集部）

日本代表lベルギー遠征【トレーニングPHOTO】ブラッセル日本人学校の子供たち82名が見学に訪れた公開練習をレポート

日本代表ベルギー遠征【美食の国ベルギー！PHOTO】食べるのが大好きなカメラマンがリエージュの美味しい食べ物を紹介します。随時更新中！

日本代表ベルギー遠征 【トレーニングPHOTO】リエージュでのトレーニングの様子を紹介！

日本代表ベルギー遠征【リエージュにやって来た！PHOTO】日本代表の親善試合取材のためベルギーのリエージュにやって来ました