【藤田俊哉の目】宇佐美がピッチに戻ってきた! それこそがマリ戦最大の収穫だ

カテゴリ:日本代表

サッカーダイジェストWeb編集部

2018年03月25日

クラブでの好調をそのまま代表チームへ還元してくれる予感がした。

デビュー戦で初ゴールを挙げた中島。マリ戦では、大島などリオ五輪組の台頭も見られた。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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 宇佐美以外にも、同点ゴールを決めた中島はスーパーサブとして今後に期待を抱かせるインパクトを残したし、長谷部誠のパートナーに抜擢された大島僚太は負傷離脱するまでの36分間、クオリティの高いパスと動きを見せた。彼らほど分かりやすい活躍はなかったものの、マリ戦において、僕のなかでもっともポジティブな出来事は、やはり宇佐美がピッチに戻ってきたことだ。
 
 ブンデスリーガ2部ながらリーグ戦で4試合連続ゴールを記録するなど、トップパフォーマンスに近づいていた。マリ戦は1年9か月ぶりのスタメン復帰となったものの、コンディションの良さを感じさせるプレーは随所で見えたし、ゴールこそ奪えなかったものの、左サイドで彼がボールを持った時や、長友との連係プレーからはゴールの匂いを感じた。
 
 ボールタッチの感覚の鋭さは、才能の高さの表われでもあるが、クラブチームでの好調をそのまま代表チームへ還元してくれる予感がした。セットプレーのキッカーとしても大いに期待できる。コーナーキックからもゴールチャンスを演出していた。直接フリーキックの場面では森岡亮太に譲っていたが、好調の宇佐美が蹴っても良かったのではないか。
 
 ハリルホジッチ体制になってからずっと宇佐美の台頭を待ち続けてきたが、最後の最後で、彼がチャンスをモノにしてくれることを期待している。シュートテクニックに優れ、しかもセットプレーのキッカーとしても期待できる。セットプレーに関して言えば、左のキッカーがいまだ不在であるのは気がかりではある。宇佐美とともに本田圭佑もチャンスをモノにできれば、セットプレーからの得点力不足が一気に解消されるのだが。
 
 チーム全体に話を戻せば、このままではワールドカップで勝つことが難しいだろう。そのことは指揮官、選手たちも十分に感じ取っているはずだ。だからこそ、ベルギー遠征2戦目のウクライナ戦では、絶対に勝利を手に入れたい。仮想・ポーランドとしての位置づけになるのだろうが、そうしたシミュレーション以前に、なにはともあれ、自信を失いつつあるチームが息を吹き返すためにも、がむしゃらに守り、そしてがむしゃらにゴールを奪いにいく。本番さながらの積極性を見せて、自らの力でチームの風向きを変えてほしい。そのキッカケを生み出すのが誰なのか。そんな視点でウクライナ戦を見るのも面白そうだ。

◆プロフィール
藤田俊哉(ふじた・としや)/1971年10月4日生まれ、静岡県出身。清水市商高-筑波大-磐田-ユトレヒト(オランダ)-磐田-名古屋-熊本-千葉。日本代表24試合・3得点。J1通算419試合・100得点。J2通算79試合・6得点。J1では、ミッドフィルダーとして初めて通算100ゴールを叩き出した名アタッカー。2014年からオランダ2部VVVフェンロのコーチとして指導にあたり、16-17シーズンのリーグ優勝と1部復帰に導いた。新シーズンよりイングランドのリーズ・ユナイテッドでスタッフ入り。また、今年7月より藤田俊哉×H.I.S.ブログ『藤田俊哉サロン』がスタート http://www.sports-his.com/fujitai_column/index.html 
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