選手個々で見ていくと、３トップの真ん中で起用された大迫は、ポストプレーに関しては及第点だったと思う。ただ、やはり問題はその先。自分で前を向いて仕掛けて、フィニッシュまで持ち込む。それができなければ本当のストライカーとは言えない。
同様のことは宇佐美にも言える。キープ力があって、周りも見えているからゴールチャンスを生み出すことはできるが、もっと自分からガンガン仕掛けていける局面はあったはず。マリ戦のようなパフォーマンスでは、ブンデス２部で活躍はできても、ワールドカップではどうかな。
本田は途中出場で20分程度の出場時間だったから、もっと積極的にやるのかと思ったが、まったくいいところがなかった。本田が入って、右サイドが活性化されたようには感じなかったし、むしろ停滞していた印象だ。ハリルホジッチ監督としても、彼をどうやって活かせばいいのか頭を悩ませている気がするよ。
大迫、宇佐美はチャンスメイクだけでなく、自分でもっとゴールへ向かえ。
いずれにしても日本は点を取る方法論として、１対１を避けて通っていては相手に怖さを与える攻撃はできないし、無難なパス回しと裏への放り込みばかりでは、敵にも日本の攻撃が読まれやすくなってしまう。今回のワールドカップで日本がグループステージで対戦する国（コロンビア、セネガル、ポーランド）には、各国リーグで名を馳せるストライカーがいるけど、１対１の局面で逃げる選手なんていないでしょ？ ワールドクラスの選手たちはみな、それぞれ特徴はあるにせよ自分で突破に掛かってゴールを奪う。
日本の選手たちに、今からそういうスーパーな選手になれとは言わないが、せめて局面において戦うという姿勢を見せなければ、強豪国の強固なブロックをこじ開けるのは相当に困難だと言わざるを得ないね。
日本の選手たちに、今からそういうスーパーな選手になれとは言わないが、せめて局面において戦うという姿勢を見せなければ、強豪国の強固なブロックをこじ開けるのは相当に困難だと言わざるを得ないね。
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