安藤と選手権でかわした約束とは――。
今年の高校選手権の3回戦で対戦している両者。当時、青森山田高で10番を背負っていた郷家、そして長崎総科大附高のエースに君臨していた安藤は、ともに世代別の代表にも選ばれる逸材で、そのマッチアップは一躍注目を浴びた。
結果は、安藤のゴールで長崎総科大附高が勝利。敗れた郷家は、この試合を最後に自身の高校サッカーの幕を閉じた。
試合後、人目をはばからず涙を流していた郷家は、安藤にこう言われた。
『今度はJ1のピッチで会おう』
「選手権で負けて泣いている僕に安藤がそう言ってきた。その言葉だけは、はっきりと耳に入ってきました」
悔しみに溢れていた郷家にとって、安藤からかけられた言葉は発奮材料となったに違いない。
それから3か月、プロ入りしたふたりに早くも約束を果たすチャンスが巡ってきた。試合前日には「明日もしもお互いがメンバーに入ったら頑張ろう」と連絡を取り合っていたという。
結果は、安藤のゴールで長崎総科大附高が勝利。敗れた郷家は、この試合を最後に自身の高校サッカーの幕を閉じた。
試合後、人目をはばからず涙を流していた郷家は、安藤にこう言われた。
『今度はJ1のピッチで会おう』
「選手権で負けて泣いている僕に安藤がそう言ってきた。その言葉だけは、はっきりと耳に入ってきました」
悔しみに溢れていた郷家にとって、安藤からかけられた言葉は発奮材料となったに違いない。
それから3か月、プロ入りしたふたりに早くも約束を果たすチャンスが巡ってきた。試合前日には「明日もしもお互いがメンバーに入ったら頑張ろう」と連絡を取り合っていたという。
単なるJ1初出場だけでなく、ライバルとの再戦も懸かっていたC大阪戦は、郷家にとって一層特別な気持ちで臨んだゲームだった。だからこそ、先にピッチに立ちながら、『早く出て来い』とベンチスタートだった安藤の出場を今か今かと待ち望んだ。
そして、ついにその時がやってくる。71分、安藤瑞季が途中出場。再び両雄が同じピッチで相まみえた。ふたりの約束が果たされた瞬間だった。
「試合後は挨拶できなかったですけど、試合中に遠目で『よっ!』みたいな感じで合図を送りました」
郷家は嬉しさと同時に、闘志をより激しく燃え上がらせた。また積極的にボールを追いかけ回し、ボールを持てば果敢に突破を仕掛ける安藤のプレーに刺激を受けた。
「早い段階で約束を叶えられたのは、僕たちにとってすごく良かった。これから安藤とともに上にいけるチャンスだと思うので、もっとライバル意識を持ってやっていきたい」
安藤には負けられない――。郷家の次なる目標は、「J1初ゴール」だ。「早く取って、波に乗っていきたい」と意気込んでいる。
取材・文●多田哲平(サッカーダイジェストWEB編集部)
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「試合後は挨拶できなかったですけど、試合中に遠目で『よっ!』みたいな感じで合図を送りました」
郷家は嬉しさと同時に、闘志をより激しく燃え上がらせた。また積極的にボールを追いかけ回し、ボールを持てば果敢に突破を仕掛ける安藤のプレーに刺激を受けた。
「早い段階で約束を叶えられたのは、僕たちにとってすごく良かった。これから安藤とともに上にいけるチャンスだと思うので、もっとライバル意識を持ってやっていきたい」
安藤には負けられない――。郷家の次なる目標は、「J1初ゴール」だ。「早く取って、波に乗っていきたい」と意気込んでいる。
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