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17歳の中村敬斗、菅原由勢らの抜擢に透けて見える“良いものを早く世に出そうという冒険心”

カテゴリ:Jリーグ

加部 究

2018年03月12日

開幕スタメン平均年齢が最も若いのは札幌の24.18歳。

今季から札幌を率いるペトロヴィッチ監督は開幕戦を18チーム中、最も若いスタメンで臨んだ。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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 開幕スタメン平均年齢が最も若いのが、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督が就任した札幌(24.18歳)で、35歳のジェイと28歳の宮澤裕樹を除けば、すべて25歳以下の選手たちで構成している。ベテラン揃いだったチームは、1~2年間で見事に様変わりした。また育成に長けたレヴィー・クルビ監督は、G大阪に着任早々から高卒ルーキーの福田湧矢や、ユース出身で20歳の市丸瑞希を抜擢。17歳の中村敬斗もベンチに入れている。あるいは、名古屋の風間八宏監督も、17歳の菅原由勢を起用するなど、25歳を切るスタメンで戦っている。いずれも透けて見えるのは、誰がなんと言おうと正しいのはオレの目だ、というプロの矜持であり、良いものを早く世に出そうという冒険心だ。
 
 一方、味の素スタジアムで開幕を迎えたFC東京対浦和を例に採れば、どちらも28歳代のスタメンで臨み、典型的な手堅い試合に終始した。FC東京の長谷川健太新監督は、対戦相手の浦和を「ひとりしかメンバーが変わらず出来上がったチーム」と評したが、そこは新戦力がふたり(ディエゴ・オリベイラ、大森晃太郎)の自軍も大差がない。むしろ鮮度は、攻撃面では明らかに非凡でも「他の大人たちが彼のために一生懸命走っている」(長谷川監督)状態の久保建英が、ひとりで担っている感もある。
 
 31歳で金メダルの小平奈緒や、41歳で銀メダルの葛西紀明の例もあり、晩成は日本スポーツ全般の特性なのかもしれない。だが平均27歳が本当に競争の現実を反映するなら、育成が立ち遅れている。いずれにしても再考するのは大人の仕事である。
 
文●加部 究(スポーツライター)

※『サッカーダイジェスト』3月22日号(3月8日発売号)「加部究の蹴球見聞録」より抜粋
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