【セルジオ越後】25回目の開幕を迎えたJリーグは話題性に欠けるね

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェスト編集部

2018年03月07日

25周年となる今年はリーグの未来を考える最適なタイミングだ。

今年で25周年を迎えたJリーグ。例年以上の盛り上がりを見せることはできるか。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

画像を見る

 一方で、グランパスのジョーやヴィッセルのポドルスキら一流の助っ人もいるが、その数は少ない。ジーコやリトバルスキー、リネカーらがいたリーグ黎明期とは大きな差があるよ。
 
 スタジアムで見たいと思える選手がいなければ、注目度が下がるのも当然だ。それにリーグ開幕が、平昌オリンピックの開催時期と重なったため世間の関心を引けなかったね。世の中はフィギュアスケートの羽生やスピードスケートの小平らメダリストたちのニュース一色だった。もしかしたら、Jリーグの開幕を知らない人も多いんじゃないかな。25周年という記念すべきシーズンなのに非常に寂しいスタートとなった。
 
 今年からは“フライデーナイト”として金曜日にも試合が組まれるようになったが、Jリーグの知名度を上げる抜本的な解決策にはならないだろう。
 
 25年の歩みを振り返れば、僕はクラブ数を増やしすぎたことに問題があったと思うんだ。選手の受け皿が増え、地域活性化につながった点はポジティブに捉えたい。でも、各クラブが観客を取り合う状況にもなっている。J3のゲームでは1試合あたりの観客動員数が三桁のこともあるからね。財政状況は非常に厳しいものになっているよ。
 
 今さらレギュレーションを変えるのは難しいが、僕はJ1を10~14チームで編成するのもひとつの手だと感じる。そうすれば、1クラブへの注目度は増すからね。
 
 いずれにしても人気低下が進む現状に歯止めをかける策は必要で、リーグとしてどう歩むべきか再考してもらいたい。25周年という節目の年は、これまでの運営方法を検証する最適なタイミングなんだ。今後、30年、50年と国内リーグを発展させていくために、闇雲に前へ進むべきではない。くれぐれも平昌の気温よりも“お寒い”状況になることだけは避けてもらいたいね。
【関連記事】
Jリーガーの「好きな女性タレント」ランキング2018年版! 石原さとみや新垣結衣を抑えて1位に輝いたのは?
【セルジオ越後】王者フロンターレの不調は想定内。新シーズンも横綱相撲をできるチームはいない
「俺が作るから休んでろ」長友佑都が今度は元ブラジル代表レジェンドに手料理を振る舞われる
日本代表主将、長谷部誠が珍しくブチキレた! 試合前には数百のテニスボールが投げ込まれ…
【セルジオ越後】本田、香川、岡崎にとって3月シリーズはラストチャンスだろうね

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ