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「2点差が一番危ない」は日本だけ!勝負強さを鍛える”森山流”の練習法に岩政も感嘆|森山佳郎×岩政大樹#2

カテゴリ:連載・コラム

岩政大樹

2018年03月06日

ゲームコントロールは日本人の苦手な部分。その点でブラジルは…

昨年11月のブラジル戦は1-3で敗戦。前半に3ゴールを奪ったブラジルはその後、明らかに流していた。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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森山 日本人の苦手な部分ですよね。2-0で勝っているのに、一本調子で攻めて逆に失点したり、1点入れられたらバランスを崩して追加点を取られたり。そういう場面がかなり多い。
 
 海外のチームは2-0だったら、失点しないようにゲームをコントロールしながら、相手が無理やり来たらカウンターを狙っていく。昨年11月のブラジル代表と日本代表の試合がいい例です。前半で3点を取ったブラジルは、ちょっとダウンしながらプレーしていましたよね。でも、日本は勝っていてもそうできない。ゲームのなかでの状況判断や駆け引きが未熟なんです。
 
 局面でのプレーも同じことが言えます。南米の選手は、まず相手の逆を取ったり駆け引きしたりするところからスタートしているけど、日本は正直にプレーしてしまう。そういう肌感覚が、日本には足りない。
 
岩政 「2点差が一番危ない」っていうのは、日本でしか言わないとよく聞きますもんね。
 
森山 そうそう。そのとおりです。
 
岩政 ゲームコントロールの方法を肌身で知っているかどうかですよね。広島では、それを毎日やられていたんですね。
森山 日々の練習のなかで、そういう感覚も身に付いたと思います。私はいつも「3分で2点取れるぞ」と選手に言っているんです。1点取ったら、すぐに取れたりするじゃないですか。逆に失点したら、すぐに取られる可能性もある。それこそ、チャンピオンズリーグでさえも見かけますから、点が動いた後はより集中すべきだと言っているんです。

岩政 Vゴール方式の紅白戦の他にも、選手に考えさせるようなトライをされたことはありましたか?
 
森山 あえてぶつかり合わせたり、「消極的な選手はいらない」と言ったりしました。それは今のU-16代表でも同じです。日本の教育は、良くも悪くも日本的だから、あんまり意見は言わないし、間違ったことをしたくないと思ってチャレンジしないほうに傾いてしまう。選手がチャレンジしやすい雰囲気作りや、こちらから促してやることも必要だと思います。
 
 それに、ピッチに入ったら遠慮せずに要求し合える環境作りも大切です。ただ、そこで先輩風を吹かせるのは許さない。自分がやるからこそ、人にも言えるのがベース。また、誰よりもやっている選手には「お前がそれだけやっているのに、他の選手がさぼっていて腹が立たないの? 怒らないの?」と言ったりしますね。チャンスやピンチを感じ取れないと周りに言えないので、観察力も必要になってきます。
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