シメオネを想起させた“ある出来事”とは?
初采配にも関わらずコウデは、当時、中位以下に沈んでいたロサリオを巧みに立て直すと、リーベルやその他のライバルを退けて国内リーグで3位に入ることに成功。その躍進は翌シーズンも続き、コパ・リベルタドーレスで準々決勝に滑り込むと、国内カップ戦では惜しくも準優勝に終わったものの、決勝にまで勝ち上がったのだ。
その後、2017年にメキシコのティファナを指揮し、この1月から復権が待たれるラシンの指揮官となったコウデ。彼が指揮するチームの持ち味は、インテンシティーの高さと、何よりも献身性を怠らないことにある。また、ベンチ前でチームを激しく鼓舞する姿勢で、スタンドを含めてチームに一体感を生む一方で、時に行き過ぎてしまう負けず嫌いな一面はシメオネを想起させる。
そのことがよくわかる出来事として挙げられるのは、2015年11月に行なわれた国内カップ戦の決勝だ。
悲願のタイトルを懸けてボカと相対したロサリオは0-2で敗戦したのだが、コウデは試合後、際どい判定を下していた審判団を、「間違いなくアルゼンチン・サッカー界で最大の汚点」と涙ながらに糾弾したのだ。一見すると負け惜しみに聞こえなくもないが、勝負師の顔を垣間見せた瞬間でもあった。
そんな熱き指揮官が、この冬に着任したラシンは、それこそシメオネが監督キャリアを始めたクラブでもある。コウデ自身は、そこまで強くイメージしてはいないだろうが、現地紙『Clarin』の取材に、自身の監督像について語っている。
「僕は“チョロ(シメオネの愛称)”をとても尊敬している。とくにプレーヤーを引っ張る確信的な力は凄まじいよね。それがA・マドリーが世界トップクラスのクラブになった理由だ。僕のビジョンは、とにかくチームを巧く機能させたい。たとえ勝っても、内容が良くなかったら満足はしない」
強いこだわりを垣間見せたコウデだが、その行く手に立ちはだかるボカとリーベルの二大巨頭を崩すのは容易ではない。2014年以来、リーグ優勝から遠のいているラシンにとっては越えなければならない壁でもある。
しかし、その巨壁を打ち破り、リーグ優勝へとラシンを導けば、コウデの名は間違いなく世界へ知れ渡り、欧州の舞台へ挑戦する日がくるのかもしれない。その手腕に注目だ。
その後、2017年にメキシコのティファナを指揮し、この1月から復権が待たれるラシンの指揮官となったコウデ。彼が指揮するチームの持ち味は、インテンシティーの高さと、何よりも献身性を怠らないことにある。また、ベンチ前でチームを激しく鼓舞する姿勢で、スタンドを含めてチームに一体感を生む一方で、時に行き過ぎてしまう負けず嫌いな一面はシメオネを想起させる。
そのことがよくわかる出来事として挙げられるのは、2015年11月に行なわれた国内カップ戦の決勝だ。
悲願のタイトルを懸けてボカと相対したロサリオは0-2で敗戦したのだが、コウデは試合後、際どい判定を下していた審判団を、「間違いなくアルゼンチン・サッカー界で最大の汚点」と涙ながらに糾弾したのだ。一見すると負け惜しみに聞こえなくもないが、勝負師の顔を垣間見せた瞬間でもあった。
そんな熱き指揮官が、この冬に着任したラシンは、それこそシメオネが監督キャリアを始めたクラブでもある。コウデ自身は、そこまで強くイメージしてはいないだろうが、現地紙『Clarin』の取材に、自身の監督像について語っている。
「僕は“チョロ(シメオネの愛称)”をとても尊敬している。とくにプレーヤーを引っ張る確信的な力は凄まじいよね。それがA・マドリーが世界トップクラスのクラブになった理由だ。僕のビジョンは、とにかくチームを巧く機能させたい。たとえ勝っても、内容が良くなかったら満足はしない」
強いこだわりを垣間見せたコウデだが、その行く手に立ちはだかるボカとリーベルの二大巨頭を崩すのは容易ではない。2014年以来、リーグ優勝から遠のいているラシンにとっては越えなければならない壁でもある。
しかし、その巨壁を打ち破り、リーグ優勝へとラシンを導けば、コウデの名は間違いなく世界へ知れ渡り、欧州の舞台へ挑戦する日がくるのかもしれない。その手腕に注目だ。