【選手権】明秀日立の青年監督を変えたジーコとの邂逅 「サッカーに対する考えを…」

カテゴリ:高校・ユース・その他

羽澄凜太郎(サッカーダイジェストWeb)

2018年01月06日

本場で学んだジーコ・イズム。

PK戦を制した3回戦の大阪桐蔭戦では精神的な強さも見せていた明秀日立の面々。この冬に味わった悔しさを来年度に晴らせるだろうか。 写真:徳原隆元

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 現役時代にJFLの佐川印刷でプレーした後、明秀日立の指揮官に就任してから11年目を迎えた33歳の青年監督が、結果へのこだわりをより強くしたのには、ある人物との邂逅が背景にある。
 
 昨年9月、鹿島アントラーズのジュニアユースのブラジル遠征にスタッフとして10日間に渡って帯同。元日本代表監督で鹿島の土台を築き上げたジーコが設立したクラブ『CFZ』で研修を受け、そのブラジルが誇るレジェンドから直々に勝負にこだわる重要性を説かれ、さらには現地のユースチームの少年たちの意識の高さを学んだ。
 
 現地で“ジーコ・イズム”を植え付けられ、それを選手たちへと注入してきた指揮官は、「ブラジル人のサッカーに対する考えを勉強させてもらった」と話す。
 
 本場ブラジルでサッカーを見てきたからこそ、選手権の敗戦には、「自分たちの精度を上げれば、もっと成長できるんじゃないかっていうのがあります」と歯痒さを語る。しかし、同時に萬場監督は、次なるステップを見据え、自らの野望を語ってもいる。
 
「実際にこの舞台にきて、2年生も含めて悔しさを味わって、『日本一になってみたい』と、はっきりと人前で言えるようになった」
 
 唇を噛みしめながらも、「日本一」という明確な目標を打ち立てた萬場監督の下で、明秀日立がいかに成長を遂げるのか。この苦い経験を経て、逞しくなるであろう彼らに期待したい。
 
取材・文●羽澄凜太郎(サッカーダイジェストWeb編集部)
 
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