• トップ
  • ニュース一覧
  • スペインは”崩しの公式”を作っている。”守破離”という言葉がある日本にもできるはずだ【浜田満×岩政大樹#4】

スペインは”崩しの公式”を作っている。”守破離”という言葉がある日本にもできるはずだ【浜田満×岩政大樹#4】

カテゴリ:連載・コラム

岩政大樹

2017年12月28日

日本サッカーが発展するためには、プレーモデルが必要だ。

魅力的な攻撃サッカーを披露し続けるスペイン代表。基本の型があるから応用も効くのだという。(C)Getty Images

画像を見る

岩政 なるほど、利用者の心理から考えるから、浜田さんの事業は上手くいくんでしょうね。
 
浜田 ビジネスは、そうしないと上手くいかないと思います。我々の事業で成功したものは全部、保護者の要望を受けて作ったものですから。
 
岩政 求められると「何とかしてやろう」となるわけですね。
 
浜田 ただ、それが無理難題だったりするんです。予算が合わないとか、だいたい最初は上手くいかない。そこから試して改良してを繰り返していくと、最終的にそれなりのものができてくる。上手く回りだすと、他の人も「私もこれが欲しいと思っていた」となるんですよ。
 
岩政 まずやってみることが大事なんですね。サッカーと一緒かもしれません。では、これから日本サッカーが発展していくためには、何が必要だと思いますか。
 
浜田 やっぱり、日本サッカーのプレーモデルをきっちり作ることだと思います。攻めている時にどうする、守る時にどうする、攻撃から守備、守備から攻撃に変わった時にどうするとか、しっかり型を作る。それを運用していくうちに上手くいかないことがでてくるので、次の人が改善してブラッシュアップしていく。そこからですよね。今はまだ型を作るのが良いかどうかの議論だと思うので。
 
岩政 日本には柔道や剣道といった武道で型がありますし、体系化できる能力は持っているはずです。

浜田 そう。できるはずなんです。最近、スペインのひとたちは、崩しの公式を作っていますよ。極論すれば、公式があると周りを確認しなくてもプレーできてしまう。自由の国スペインがそんなことやるの? と思うんですがね(笑)。
 
岩政 そこが面白いですよね。
 
浜田 スペイン人はよく「まったく同じ相手でも、日本のサッカーはたまたま上手くいったら3-0で勝ち、たまたま上手くいかなかったら0-3で負ける」と言います。要はロジックがない、と。
 
岩政 日本人はサッカーにもロジックが必要なんだと気付いていないのかもしれません。
 
浜田 ファンタジーに溢れるサッカーが良いという風潮は、やっぱりありますよね。スペインはオランダの規律を取り入れつつ、中身を自由にしたから上手く回った。日本はまだ1から10まで全部言われないと動けない。それをどう変えるか。
【関連記事】
"外"から見た鹿島の印象は?クラブの歴史を知り尽くしたOBが大いに語る!【石井正忠×岩政大樹#1】
【鈴木啓太×岩政大樹|前編】なぜ、下手くそでも代表になれたのか?「持っていない」ふたりの解答は
中村俊輔、遠藤保仁、小野伸二…を超える「最も衝撃を受けた」と鈴木啓太が引退記者会見で明かした“意外”な選手とは?
【セルジオ越後】今の本田のレベルなら、代表復帰はあり得るかもね
【高校サッカー勢力図】選手権出場プレーヤー・出身都道府県ランキングを発表!! あなたの出身地は何位?

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ