スペインは”崩しの公式”を作っている。”守破離”という言葉がある日本にもできるはずだ【浜田満×岩政大樹#4】

カテゴリ:連載・コラム

岩政大樹

2017年12月28日

「ファン向けの事業だけを続けていたら、うちの会社はなくなっていると思います」

トライすることの大事さを知る浜田氏は、秋春制の導入にも前向きだ。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 今対談の締めとなる4回のテーマは"変化"だ。日本サッカー界は、今後さらに発展していくためになにが必要なのか。世界を見据える浜田氏の意見に耳を傾けてみよう。

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岩政
 日本サッカーには、いろいろ問題がありますね。
 
浜田 もしかしたら、川淵三郎さんみたいに「えいや」とやっちゃう人がいてもいいのかもしれません。秋春制も反対意見はあるけど、一回試してみてもいいと思います。
 
岩政 私も同意見です。一度やってみて、ダメならなぜダメなのかがハッキリわかりますからね。
 
浜田 寒冷地には、JFAがヒーター設置だったり、追加でかかってしまう費用などを補填するために補助金を出すしかないと思うんです。「予算が付けばいいよ」という人はいっぱいいると思います。一回やるしかないですよ。仕組みとして秋春制のほうがやりやすいのは明らかなので。
 
岩政 まずは試してみるべきですよね。浜田さんは、今までで印象に残っている仕事はありますか?
 
浜田 仕事というか、転機はありました。10年もつ会社って3パーセントと言われていますよね。変化していかないと潰れるからなんです。うちの会社はソシオから始まり、グッズ販売、観戦ツアーと全部サッカーファン向けの仕事でした。ただ、ファン向けのビジネスが縮小していることに気づいて、2008年くらいに育成に舵を切ったんです。そこがターニングポイントでしたし、印象に残っています。ファン向けの事業だけを続けていたら、うちの会社はなくなっていると思います。
 
岩政 でも、やりたいと思ったものを選択しているところもあるんですよね?
 
浜田 もちろん、そこが大前提です。ただ、最近は時代が進むのが早すぎて、今年ウケたものが、3年後には通用しません。ワールドチャレンジも5年間やっていますが、毎年フォーマットは変えています。初年度は12チームだったところを24チームに増やしたり、選抜チームを作ったり。
 
 今はバルサスクールについて考えているところがあります。皆さんに「バルサのスクールだから、上手くないと入れないんじゃないか」と思われている。だから、サッカーをはじめて間もない子とかはあまり来ないんです。それに気づいてバルサに提案したのが、ミニバルサという、サッカーをはじめて1年未満のような選手向けのプロダクトです。ハードルを下げて、簡単に来やすい環境を作ろうと提案をしています。

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