時代はINACから再びベレーザへ―― 今季二冠で3回目の黄金期到来か?

カテゴリ:特集

馬見新拓郎

2017年12月25日

岩清水が振り返る「低迷時代」と3度目の「黄金時代」到来の予感。

日テレ・ベレーザを主将として率いる岩清水。来季はチーム3度目のなでしこリーグ“4連覇”が懸かる。(C) J.LEAGUE PHOTOS

画像を見る

 なでしこジャパンの2011年女子ワールドカップ優勝や、2012年ロンドン五輪準優勝の前後は、INAC神戸レオネッサが澤穂希や川澄奈穂美など多くの実力選手を揃えたため、INACが様々なメディアに登場し、当時の日本女子サッカーを牽引した。実際に2011~13年は、INACがリーグで3連覇して隆盛を極めた。
 
 しかし、2014年に6位でシーズンを終えるなど、その後は低迷する。再建を託された松田岳夫監督は3年間で皇后杯を2連覇したが、なでしこリーグ制覇には最後まで手が届かず、今季限りでの退任が発表された。
 
 そして、日本女子サッカーの時代は今、INACから再び日テレへと移り変わってきた。
 
 日テレは過去にリーグ4連覇を2回達成しているが、2回目の4連覇を経験している岩清水は「確かに今は黄金時代と言えるかもしれないが、以前の4連覇の強さとは、違う強さだと思う」と話す。
 
 確かに今の日テレの主力はまだ成熟期ではなく、まだ若く伸びしろがあるため、4連覇、そして前人未到の5連覇も視野に入っているだろう。もちろん、それほど簡単になせる業ではない。先述したINACの時代は、同時に日テレ低迷の時代でもあった。日テレ一筋の岩清水は振り返る。
 
「自分はその当事者だったし、実際にINACは強かった。悔しさを抱えながら過ごしていたので、辛かった部分はある。でも、あの頃があるから、今があるのかもしれない。日テレには若手が揃ってきて、それをキャプテンとして経験できているのは、本当に長い間サッカーをやってきて良かったなと思える瞬間。過去の強かった日テレに匹敵するくらいにはなってきたかな」
【関連記事】
屈辱の敗戦に危機感も露わ… なでしこ高倉監督「非常に中途半端なチームになってしまう」
露呈した個のクオリティ不足…宇津木瑠美がなでしこJの危機的状況を語る
未来のなでしこを探せ!高校女子選手権・代表32校の注目ヤングガール|関西~九州編
未来のなでしこを探せ!高校女子選手権・代表32校の注目ヤングガール|北海道~東海編
いまだテネリフェで愛される柴崎岳…地元メディアが「あのハイパフォーマンスをずっと忘れない」

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ