英国人記者が考えるJリーグの未来「競争力をアップさせるためにスーパースターを…」

カテゴリ:Jリーグ

スティーブ・マッケンジー

2017年12月19日

DAZNマネーはJリーグの救世主に。

2014年1月から約1年半に渡ってセレッソで活躍したフォルラン(左)について、コンビを組んでいた柿谷(右)は、「良いライバルやった」と話し、学ぶことが多かったことを明かしている。 (C) SOCCER DIGEST

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 イングランド同様、リーグのレベルアップを促す補強を施すために、いわゆる“DAZNマネー”には大きな期待をしている。
 
 日本のサッカーファンの一部は、DAZNの参入に懐疑的な声を上げていたとも聞いているが、私は逆に彼らはJリーグに変革を起こす救世主だと考えている。
 
 DAZNとJリーグは10年にも及ぶ長期契約を結んだ。よって、投資の効果が見え始めるのには時間を要するだろうが、各クラブはこれまで以上に補強に金を落とし込めるはず。期待する価値は大いにある。
 
 ここ数年で中国リーグやMLSが台頭し、キャリアの晩年を迎えたスター選手の多くが、給与も含めてそのどちらかに活躍の場を求めることが少なくない。カルロス・テベス(上海申花)やアンドレア・ピルロ(元ニューヨーク・シティ)辺りがそうだ。
 
 そうした選手の加入もあり、中国リーグとMLSは戦いのレベルが格段に上がり、さらに人気を博したことで英国でも試合を確認できるようになった。
 
 日本という国には、素晴らしい環境があり、助っ人外国人が生活に困るようなことはないはずだ。となれば、問題はサラリーだけ。Jリーグ各クラブは、DAZNマネーを利用した海外からの選手補強、あるいは名うての指揮官の招聘をもっと積極的に行なってもいいのではないだろうか。
 
取材・文●スティーブ・マッケンジー(サッカーダイジェスト・ヨーロッパ)
 
【PROFILE】
スティーブ・マッケンジー (STEVE MACKENZIE)
profile/1968年6月7日にロンドンに生まれる。ウェストハムとサウサンプトンのユースでのプレー経験があり、とりわけウェストハムへの思い入れが強く、ユース時代からサポーターになった。また、スコットランド代表のファンでもある。大学時代はサッカーの奨学生として米国の大学で学び、1989年のNCAA(全米大学体育協会)主催の大会で優勝に輝く。
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